2008年9月26日

波を平らに

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担当:桜林 舞

国立前夜です。
国立開催の前日はフロント陣にとっても慌しい一日です。

フロントは、15:00には国立への荷だし作業。
チームは15:30に都内へと出発。

今週は、先週に続いてのホームゲームとあって、私も搬出の時間に併せて、報道受付周りの荷造り作業です。洗っておいたビブスを河原広報と一緒に、スタジアム下でせっせと畳んでいると、ピッチの方から歓声が聞こえてきました。「あー!」「おー!」「集中して!」「いけるいける」「おしい!」などなど。今日は両チームともに得点が入る展開だったようで、「ナイス!」「やった!」「いいよ!」という声と共に拍手も随所に沸きあがっていました。

その中でも一際大きな歓声が上がったので、ふと顔を上げると紅白に分かれてのミニゲームの決着がついた直後でした。フォトギャラにもアップしておりますが、北嶋選手がVゴールを決めた後、黄色チームが輪になって歓喜の大合唱。「はいっ、はいっ、はいっ、はいっ」と両肩を組みながらその場で小刻みにジャンプ。見ている方も思わず笑みがこぼれてしまう和やかな光景でした。

「あ、イケルな」と。

明日の川崎戦、勝てるな、と。

そう感じたのは、軽佻すぎるでしょうか。

声が出ていて、活気に溢れていて、それぞれの選手が伸び伸びとプレーをしているのがミニゲームを見ていなくても伝わってきました。

080926_gogoresol2.jpg

試合前日に、いつもフォトギャラリーをアップするのですが、いい表情の写真がいっぱいで、セレクトするのに困ってしまったほどです。

080926_gogoresol3.jpg

写真がうまく撮れる条件は、まずは、天気の良い日。採光が多いと、広報カメラでもそこそこ綺麗に取れます。雨や冬の時期になると採光が足りずにあまり上手に撮ることができません。今日の天気はそこそこでしたから、チームの状態が大重広報にも伝わったのでしょう。テンションの高い、写真からでも選手たちが体を張って、最後の一歩を投げ出しているのが、よくわかりました。

080926_gogoresol1.jpg


「ポイントは先制点」
こう語るのは、石崎信弘監督。

「川崎のFW陣は強烈じゃから。
先制点を許してしまうと、後手になってしまう。
ポイントは先制点」

前節の鹿島戦で5試合ぶりの先制点をあげたことは、
結果としては1-1のドローに終わってしまいましたが、
レイソルにとって、いい流れにのる糸口となるでしょう。


「波を平らにすること」。
こう語るのは、菅野孝憲選手。

「サッカー選手も、プロとはいえ、人間だから。
好不調の波はある。
シーズン全体でも、試合の中でも。
結果が出ないときにどうリズムを直すことができるかが重要。
チームと自分に厳しく。
まずは、試合の中の波を平らにすること」

勢いに乗ったときには、なぜか勝てる。
でも勢いがなくなると、なぜか勝てない。
でも、本当に強いチームは、好不調の波の幅を小さくできるはず。

明日は、
絶対に、
負けなかった試合ではなく、
勝てなかった試合ではなく、
勝点3を手に入れる試合です。

国立競技場で、
喜びを分かち合いましょう!