幸せ
担当:大重正人
ただいま、すっかりと陽が落ちた夜の中を飛んでいます。さきほど新千歳空港では、多くのサポーターのみなさんに声をかけていただきました。どの顔も晴れやかで、おだやかな笑みをたたえていました。大宮、札幌とアウェイで2連勝。連勝は、初夏のレッズ→ガンバ戦以来でした。
「厚別は風の通り道だから、寒いらしいよ」と家族から聞いていたとおりに、寒さをともなう風が、試合が終わるまでずっと吹き続けていました。ゴールキックのボールが、宙で明らかに押し戻されているのがわかりました。ピッチの芝も長めで、試合前に確認したらなおかつ少し濡れていました。これは滑るかもしれないなと思っていたとおりでした。試合後の選手たちも口をそろえて、厳しいコンディションだったと振り返ります。
そして、コンサドーレ札幌がおかれた状況。しかしレイソルも10試合未勝利から、たったひとつ抜け出しただけで、苦しい状況には変わりありませんでした。そんな両チームの心中も影響したでしょうか、どこか息がつまるような90分間。速報を終えて「ヨッシャ?」とこぶしを振り上げるというよりも、「無事に終わることができた」という安堵のような気持ちでした。
選手たちは、厳しいコンディション、どこか自分たちのサッカーを出し切れないなか、それでも懸命に戦いました。菅沼選手、アレックス選手のゴール。どちらともGKの手を弾いて、レフェリーが判定を迷うような、ほんのボール一個分だけゴールラインを越えたゴール。J2の愛媛FC時代以来の4試合連続ゴールをマークした菅沼選手は「どんなゴールでもいい。泥臭くてもいい。流れを変えるために、勝つために。どんなゴールでも欲しい」。執念と気持ちで押し込んだ二つのゴールが、勝ち点3をもたらしました。
出場停止明けだった小林選手は「最低限の結果は残せたと思います。今のチーム状況や順位を考えると」。トンネルを抜け出した大宮戦に出場できなかったことが悔しさとして残っていたそうです。「今年はあまりいいプレーができていないし、自分のせいで負けた試合もある。だから早く取り返したい気持ちがありました」。
石崎監督も、これで残留争いから抜け出したのでは?という問いに、「自分たちは、それを目標に戦うというよりも、上位を見て戦っている。確かに勝ち点55の目標には残り5試合全勝しても1点足りません。でも、少しでも上の順位と、1点でも多く勝ち点を積み重ねたい」。
チームとして個人として、J1という日本のトップカテゴリーで戦えること。強い相手と真っ向勝負できること。自分たちの力がどれだけ通用するのか。その喜びと幸せをあらためて心に感じながら、今季の残り5試合、そしてこれからも長く遠く続いていくシーズンを戦っていきたい。
最後に昨日のトレーニング場で、石さんが見つけた“幸せ”です。この勝利を引き寄せてくれたかもしれませんね。みなさま、本当におつかれさまでした!