想い
担当:桜林 舞
昨日までスタジアムの傍らに積もっていた雪もすっかり解けて、とても暖かい日でした。ぽかぽか陽気でしたが、記者さんよると「明後日の川崎戦は寒いらしいですよ」とのこと。
つかの間の初春を日立台で堪能しながら行われた練習は、久々にフルコートでのゲームとなりました。11対11で行われた練習風景は、ここに掲載することはできませんが、「やっぱりフルコートでのゲームは、広いですよ!」と栗澤選手。広々としたコートで選手たちが真剣にボールを追いかける姿を見ると、ますます「開幕が近いなぁ」という実感が沸いてきます。
「写真、撮らないで下さいよ?」と嘘か本気か菅沼選手。「昨年より得点を取りたいです。自分の背番号にあやかって15点!あ、言っちゃったよ?」と自分自身に突っ込みを入れながらも、フル充電のミノルーニーです。
「まだ実感は沸いていませんが、開幕戦、楽しみですね。早く始まって欲しいです!2009年モデルの柏レイソルは、昨年までのベースを保ちつつ、試行錯誤しながら進んでいくんじゃないですかね」と髪の色を変えたばかりの小林選手。「レイソルに加入して6年目なんですけれども、アウェイの開幕戦は初めてなんですよ。でも加入した2004年以来開幕は負けていないという縁起のいいデータもあって。今年もそれにあやかって、勝利で飾れればと思います」。
というわけで記録を調べてみました。
(J1)2003年3月22日(土)16:00 vsFC東京 味スタ ● 1-2
(J1)2004年3月13日(土)15:00 vs大分トリニータ 柏 ○ 2-1
(J1)2005年3月6日(日)15:30 vs川崎フロンターレ 柏 △ 1-1
(J2)2006年3月4日(土)14:00 vs湘南ベルマーレ 柏 △ 1-1
(J1)2007年3月4日(日)16:00 vsジュビロ磐田 柏 ○ 4-0
(J1)2008年3月9日(日)14:00 vsジュビロ磐田 柏 ○ 2-0
直近の2年間は、記憶に新しい完封勝利でジュビロ磐田に快勝でした。「DFとしてはやはり零封に押さえたいです」と古賀選手も言っていました。
「昔はそんなに意識していませんでしたが、最近は『開幕戦』が特別なものだという意識が芽生えてきました。1年に1回しかないものですし」と自然体で語ってくれたのは杉山選手です。
午前練習後、サッカーダイジェストの取材を受けた南選手。「選手で決めた『勝点55』という目標は意外とすんなり決まったんですよ。昨年が11位、一昨年が8位。今年はJ1に復帰してから3年目。僕も、チームも、もっと上を目指して、もっと強くなっていかなければいけないと思っています」。レイソルで12年目を迎えるベテラン南選手のインタビューは3月24日発売号に掲載予定です。
駐車場で呼ばれて振り返ると、「広報日記のネタに」と手を差し出してくれた心優しき某選手。「シジマールコーチがみんなにくれたんです」と見せてくれたのは、文字が書かれた35センチほどの鮮やかなレイソルカラーのリボン状のもの。サッカーファンの方ならご存知の方も多いかもしれませんが、これは「ボンフィン」と呼ばれるブラジルのお守りです。
「LEMBRANCA DO SENHOR DO BONFIM DA BAHIA」を直訳すると「バイーア州ノッソ・セニョール・ボンフィン教会の記念品」という意味になります。1990年前半のJリーグ開幕当初、ブラジル選手が腕や足に巻いていたことから日本でもよく知られることになったのだそうです。当時は「プロミスリング」の名前で親しまれていたようですが、紐が切れた時に願い事がかなうというもの。
もうひとつは、少しわかりにくいですが、手のひらの真ん中にある白いもの。人差指と中指の間から親指の先を出した握りこぶしの形をしたものが、ネックレスチャームのようになっています。こちらもブラジルの魔よけのお守りとされているものです。
「2つもらったんで、一つあげますよ」とボンフィンを1ついただいてしまいました。ボンフィンと一緒に写真を撮らせてとお願いしたのですが「いや、いいです」と断固拒否されてしまったので手のみの登場となってしまった心優しき某選手。昨日の日記での登場の仕方に「僕、練習嫌いの人みたいじゃないですか!」と少し心外そうにしていたというヒントのみでご想像いただければと思います。
それぞれの、開幕戦への準備。
それぞれの、開幕戦への想い。
そして、続く、おのれとの戦い。
2日後、いよいよ、幕が上がります。