2009年5月 8日

頑張りどころ

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担当:大重正人

チームが勝てないとき、苦しいとき。
みなさんの心が晴れないのと同じように、この場でどんなことを書けばよいのか考えてしまうことがあります。たとえば笑顔で楽しそうにプレーしている写真。「こんな時なのに真剣さが足りない!」という印象を与えてしまうかもしれません。いや、違います。選手たちは悔しがって、悩んで、そのなかで懸命に奮い立たせて。そして元気に、前向きに、勝利だけを心から目指して戦おうとしている。反省はしなければいけないですが、落ち込んではいけない。「大重さん、元気ないよ!!」と練習後の杉山選手。力強い一言でした。

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山根選手は「フィフティ・フィフティのボールをどれだけ獲れるかだよ」。敵と味方の間でどっちつかずのボールをキープするか、相手に渡してしまうのか。それが勝負を分けます。浦和戦、北嶋選手の見事なダイビングヘッドは、小林祐三選手がフィフティ・フィフティのボールを競り合って奪ったからこそ生まれた。高橋監督も「すばらしいプレーだった」と称えました。紅白戦を見守ると北嶋選手はいまのチームの現状をみながら、次はこうしていこう!と話し合っていました。

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練習後にも北嶋選手は、古賀、近藤、菅沼選手と4人で対話。栗澤選手は「パスをつないでいこうとサッカーを目指していて、試合のなかでうまくいかないこともある。そこで大切なのは1対1で負けないこと、球際でどれだけ激しくいけるか」。山根選手と同じような考えを共有しています。

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今日はガンバ戦へ向けて紅白戦調整。主力組が高い位置でのプレスからすばらしいパスワークでシュートまで持ち込んだとき。ゴールキックに備えて各ポジションへ下がる選手たちへ向けて高橋監督が叫びました。「ミノル、前から!今だ!」。さらにホイッスルを吹いてゲームを止め「今はいい流れのとき、前からどんどん行け!みんな試合の流れを読んでプレーしないと!」。がむしゃらさは必要だけど、無鉄砲じゃなくて、頑張りどころを把握すること。語気を強めて、監督が指示を飛ばします。

やっぱり、言葉は大切です。人からやる気を奪うのも言葉だし、人に元気を与えるのも言葉。勇気を与えるのも言葉。チームを良くしよう、なんとかガンバに勝とう! そんな思いを仲間への言葉にしてレイソルは戦っています。結果がすべてのフットボールかもしれませんが、こんな時だからこそチームはひとつにならなければいけない。今こそ頑張りどころ、ひとつになりましょう。

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