2009年7月 4日

「戦う」ということ

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担当:石本瑞奈

「戦う」という言葉の意味を改めて考えました。私が思うのは「頑張って必死にプレーする」という意味に近いです。そう考えると選手たちは戦っていたと思います。ただ、試合後に選手たちのうち何人かに聞くと、「もっともっと戦わなくては」と捉えていました。今日の試合、傍から見るとアンラッキーな形での失点がありました。それについても大谷キャプテンは「確かに2点目は不運だけど、あそこから打てば何かが起こる。うちは前半ゴール前までいってもシュートまでいっていないシーンがあった」小林慶行選手もまったく同じで「もちろん失点シーンは不運な形で入りました。でもそれは向こうがチャレンジしてきていたから。それが重なって起こった失点だと思うので、ただアンラッキーでは片付けられない」と話していました。おそらく、他の選手たちも同じことを言うでしょう。大谷キャプテンは「トレーニングからもっともっと意識していきたい。来週の練習から今日の試合を忘れないでやっていきたい」と話しました。

菅野選手はもっとはっきりと話しました。「自分たちが残留争いをしているチームだということを認識しなくてはいけない。いま置かれている状況を打開するにはエネルギーが必要。一人一人が強い気持ちを持って、絶対残留するんだという意識でやらなくてはいけない」かつて、残留がかなわなかったという苦い経験を持つ菅野選手だからこそ、この言葉には重みがありました。もちろん大谷選手も、小林慶行選手も、それぞれ当時のチームは違いますが、みな悔しい思いを経験しています。もちろん、降格を経験していない選手たち、または経験していても出場試合数がそんなに多くなかった選手たち、それぞれ考え方は違うかもしれません。ただ、確かに言えることは、全員が強い危機感を持って、何が何でも残留するんだという意思をピッチで表して、結果をださなくてはいけないということです。選手たちにとっての「戦う」という意味はそういうことなのだろうと感じました。

加入してまだ1ヶ月、この日ホームで初めてスタメン出場を果たした小林慶行選手は「もっともっとチームメイトとコミュニケーションを取って、考えていることが分かるようにしたいと改めて感じました」と話し、大谷キャプテンは「気持ちで片付けるのは好きじゃないけど、目の前の敵に仕事をさせないという気持ちでやらなければボールは来ない。ミスしても試合終了まではしっかりと顔を上げて戦いたい」と答えました。これは以前、北嶋選手も言っていたことです。「90分を通して結果を出せばいいのだから、途中で失点しても、下を向かないでいきたい」

これからも試合は続きます。今日の負けを忘れることなく、次に挑んでほしいですし、大谷キャプテンや北嶋選手の言うように、たとえ先制されても90分が終わるまでは絶対に下を向かずに戦わなくてはいけません。

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