2009年9月 8日

力になりたい

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担当:大重正人

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今日はまず取材から。J:COM「レイソルタイム」に田中順也選手が登場しました。特別指定選手=大学生の彼にとって、「TVは初めてなんで…」とかなりの緊張気味。褒められれば照れてしまったり、逆に必死に否定したりと、初々しいインタビューでした。本業の学生生活では、最後の大きな壁「卒論」が待っていて。。。そのために「パソコンを買いました」と喜んでいるものの、実は買ってからまだ箱から出せてない。文武両道はやはり大変です。

レイソルでのサッカーライフは「厳しい状況の中で、自分がどうにかしたいという気持ちが強いです。でも何も出来ていないのが歯がゆいし、早くチームの力になりたい」。彼の前にいま大きなチャンスがあるのは間違いありません。待ちわびた1つのゴールが、田中順也とレイソルを劇的に変えるような気がして、プレッシャーをかけてはいけないのですが、どうしても期待してしまいます。

さあ残り10試合。残留を懸けてのサバイバルマッチです。明日からの本格的な戦術練習を前に、今日はシュート練習を中心としたメニュー。先週まではフィジカル中心でギリギリまで追い込むような練習が続いただけに、試合4日前になればコンディションや試合勘を高めるようなトレーニングに変わります。

シュート練習は基本的動作の反復練習。動きの決め事を作り、それを正確に繰り返す。ともすれば淡々となってしまいそうになるところ、「監督が締める所は締めていますよ(大谷選手)」という言葉どおり、緊張の糸が緩むようなところはありません。そのあとは、相手の攻撃を想定しながらの、ボールが動いたときにどう連動して守るか、という守備意識の植え付け。紅白戦の前に、まずはボディコンタクトの少ない状況でイメージングさせるのがネルシーニョ流です。

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大谷選手は「名古屋のイメージは、パスを繋いでピッチを広く使うきれいなサッカー。佳純(小川選手)や玉田さんとか、スピードとテクニックを備えた攻撃陣がいるなかに、ケネディが入った。去年までヨンセンがいたけど、それよりもっと高さがある。パスが繋がらないときに、ケネディに放り込むというパターンもあると思う」と分析。明日からの非公開練習3日間で相手の長所をきっちり潰すディフェンスと、相手の背後を狙うスピードあふれる攻撃を磨き上げる。

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ネルシーニョ監督が来日してからの6試合、すべて1失点以下。相手に主導権を握られながらもゴールを許さず、試合終了まで勝利のチャンスを握った戦いができるようになっています。あとは、ゴール。今季のリーグ戦4勝中3勝は、88分以降に決勝ゴールを挙げています。土壇場の強さがあると信じたい。ウチも苦しいけど、相手も苦しい。そんなとき、「オレたちは絶対にJ1に生き残ってやる」という気持ちは、中位チームの「勝ちたい」という思いや、上位チームの「優勝したい」という思いよりも、『強さ』があると思うのです。負けを恐れず、立ち向かう。さあ火事場の底力を見せる10試合。

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