待ちに待ったJリーグ再開。
中断期明けの初戦、昨年のアジア王者にして、現在リーグ戦1位の浦和レッズにホーム・国立で快勝です!!!
「やっぱりサッカーって、走らなきゃいけないんだね」
と、メディアルームにて記者の方がポツリと呟きました。
「個々には浦和の選手の方が強い。だから、うちはチームとして戦っていこうと。うちの原点にもう一度戻ろうと、走りこみとコンビネーションに重点をおいてキャンプに取り組んできた」と石崎監督。
その言葉通りどおり、チームプレーで戦い、走り勝って、勝ち点3を手にしました!暫定とはいえ、4位をキープです。
「国立は(田無で育った自分にとっては)地元ですよ。今のところリーグ戦も代表戦も国立ではゴールを決めれてないけど、早く決めたいですね」と昨日語っていた李選手。アレックス選手のスルーパスに、李選手がDFの裏をつく動きで抜け出すと、相手GKと1対1に。シュートを止めに入ったGKをみごとにかわし、角度のないところから落ち着いてゴールを決めました!そしてゴールパフォーマンスのカズダンスも、写真のように見事に決まりました!「ゴールパフォーマンスはしようしようと考えて試合に臨んでいるんですが、ゴールしたらうれしさのあまりついやるタイミングを逃しちゃうんですよね」という李選手も「3万人、4万人と入る国立で小学生以来のカズダンスを踊れて、2倍うれしいです」という先制点でした。代表質問でも「生まれてこの方、国立競技場では1点も取れなかったが、やっと国立の神様に認められた」という李選手らしくウィットに富んだコメントで喜びを表現してくれました。「まだリーグ戦は3点しか決めていないので、もっともっとたくさん点をとりたいです」気持ちはすでにさらなる高みを目指しています。
途中出場のフランサ選手。キャンプ終了直前の練習試合で左内転筋を負傷し、フル出場は難しい状態でした。交代するタイミングについては「出場しても30分がマックスだろうと思っていた。うちがリードしていたら、試合に出ていた選手たちも調子はよかったし、交代はなかったかもしれないが、同点に追いつかれてしまい、70分にアレックスと交代した」と語った石崎監督。26日までは別メニューで調整、前日27日にボールゲームに1本目だけ合流しコンディションの調整を行っていたフランサ選手。前泊前に、愚問にも「フランサ選手、大丈夫なんですか?」と問うと、「大丈夫じゃろ。フランサは天才じゃから」とさらりと答えた石崎監督。本日の試合で杞憂だということを改めて痛感しました。決勝点をあげた太田選手への絶妙なスルーパス。マジックは健在でした。それでも「今日は自分が出場する前にもっとゴールが決まっていてもおかしくない試合だった。でも難しいコースを、太田がよく決めてくれた」とフランサ選手。写真はまさに、太田選手にスルーパスを送ろうとするフランサ選手です。
その言葉通り、フランサ選手出場の70分までの時間帯には、26分藏川選手の一昨年の仙台戦、昨年の甲府戦を彷彿させる左足ボレーはバーに阻まれ、34分の李選手損の空を切ったボレー、53分のアレックスのボレーは相手GKに阻まれなど、決定機が幾度とありました。「ああいう時間帯で決めておきたいね」という石崎監督の言葉が聞こえてきます。
決勝点を挙げた太田選手。「フランサにレッズの選手が集中してできたそのスペースに、チャンスだと思って飛び込んだらいいパスがきた。フランサのパスが良かったです」とゴールシーンを振り返りました。「右サイドのあの角度はよく練習していたので。右足で蹴るか、左足で蹴るか迷ったんですが、右足でトラップして左足で流し込みました。今日みたいに気持ちの入った試合をこれからもしていきますので、是非スタジアムに足を運んでください」と太田選手。今季リーグ戦6得点目で、現時点で闘莉王選手と並ぶ、日本人最多得点をマークしています。それでも「抜け出してGKと1対1の場面もあったので、ああいう時を決めていかないといけませんね」と自身のプレーに満足することはありませんでした。
そして、後半エジミウソン選手、梅崎選手のシュートを好セーブで防いだ菅野選手。強烈なレッズのフォワード陣の攻撃をことごとく跳ね返し、10節千葉戦以来柏のゴールマウスを守る新守護神の安定したパフォーマンスも、白星を手にするために大きく貢献していることは間違いありません。
3月23日のナビスコ千葉戦@フクアリ以来に復帰した山根選手。石崎サッカーの要、ボール奪取はまさに職人芸。「90分やれるか、自分でもどうかなーと思っていたけど。やってみたら結構やれた。しんどかったけど、勝ったしね。大丈夫っぽい。(試合感は戻っているかの問いに)あー、もうちょっとだね。やっぱまだ前みたいにガッっていけないもん」と相変わらずのイワオ節。日頃は取材のお願いをしても「ヤダヨ」と応じてくれないのに、今日はさすがに記者さんにちゃんと囲まれてくれるイワオさん。滞っていたブログも「試合にちゃんと出れるようになったら更新するよ」という言葉通り、ちゃんと更新してくれたし。ちゃっかりしているというか、さすがプロ14年目は伊達じゃないわ、と妙に感心してしまいました。活躍したからには、そろそろ取材、受けてもらいますからね!ともあれ、祝☆復帰です。
「ようやく揃った」とは新潟県・十日町での夏季キャンプ前の指揮官の言葉。コンビネーション、90分戦える体力づくり。昨年の開幕ダッシュとは異なり、負傷者の続出などでスタートダッシュを切れなかった今季でしたが、中断期明けの14節でレッズから勝利をもぎ取ったことで、昨年同様のリスタートダッシュを切れそうな気配を感じます。しかし「まだ1勝しただけじゃから」と石さん。15節ホーム・G大阪、16節アウェイ・名古屋戦、17節ホーム・大宮戦。全34節の半分を終える、今日を含めたこの4試合が上位浮上か、下位沈下かの正念場です。
瞬きすらできないこの熱い戦いを、ともに戦い抜きましょう!!!
最後に、明日29日に予定されていた法政大学との練習試合ですが、急遽中止とさせていただきました。明日は午前練習のみ通常トレーニング(本日の試合メンバーはクールダウンのみ)となりますので、日立台に練習見学にこられる皆様はご注意ください。急な変更でご迷惑をおかけしますが、ご了承のほどお願い申し上げます。