2009年3月30日

反省と光明と

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担当:石本瑞奈

今日はナビスコカップ第2節、アウェイでのジェフ千葉戦でした。天気は良くて、夕方4時開催だからまだナイターよりは暖かいかなと思いましたが、なんとなく嫌な予感がしてマフラーと手袋とマスクとホカロンを持っていきました。これが大当たりでした。気温は11度だったのですが、風が吹いていて、体感温度としてはもっと低く感じました。花冷えというのでしょうか。しかも、私たちがいる場所は陽が当たらないところばかりなので、ほんとに肌寒かったです。フクアリまでいらしてくださった皆さん、寒い中ありがとうございました。

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試合は今シーズン4回目のドロー。速報のページでもアップしましたが、監督は「優勝するためにはチャンスを決められるチームにならないと。そこを目指したい」と高い目標を語っていました。試合後の選手たちの口からもそこが反省点に挙がっていました。

そんななか、光明もありました。

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石川選手のパスから2試合連続のゴールを決めた大津選手。「前回はPKだったので、流れの中から取れたのが嬉しい」と話していました。前回の初ゴールが自信になって、のびのびプレーできているようです。さらに「最初からこういうシュートが打ちたいというイメージがあったのですが、石くん(石川選手)がいいパスを出してくれたので、あとは自分がそのイメージ通りに決めるだけでした」と、ラストパスを出してくれた石川選手に感謝していました。その石川選手は最初クロスをあげようと思ったらしいのですが、相手に読まれていると感じてパスに切り替えたそうです。「大津がDFのタイミングをうまくずらす動きをみせて、中で僕のパスを待っていたので、うまく出せました」と、お互いのコミュニケーションもバッチリです。石川選手は「後半はみんないいイメージを持って、同じことを考えて攻撃ができていた」とも語っていました。

なお、殊勲の同点ゴールを決めた大津選手には小林祐三選手からのビックな?ご褒美がありました。

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試合前、「今日ゴールを決めたらご飯をおごってあげる」と約束していたそうです。大津選手はきっとおいしいご飯を食べたことでしょう。

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次は一週間後の大宮戦。リーグ戦の初勝利はホーム日立台で。選手・スタッフ一丸となって頑張っていきます。

最後にお知らせです。今年も日立台ホームゲーム開催の「レイソルホームパーティー」などを行う際のイベントレポーターを募集しています。詳しくは公式HPをご覧下さい。皆様のご応募、お待ちしております。

2009年3月28日

目指すもの

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担当:河原 正明

今日は明日のヤマザキナビスコカップ ジェフ千葉戦の直前練習が行われました。ゲーム前ということでミニゲームなど軽めのメニューでした。

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ミニゲームでもベテラン勢が元気です。先日のFC東京戦でも鋭い攻め上がりから先制弾を叩き込んだ山根選手。いつもながらのオーバーなリアクションでチームのムードを盛り上げます。

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こちらも軽快な動きを見せた北嶋選手。「まだまだレギュラー陣を安泰にさせる訳にはいかない!」と臨んだFC東京戦、安定感のあるポストプレーで約90分近く攻撃の起点となり続けましたが、惜しいヘディングシュートの場面もありました。あとは得点という結果がサポーターの皆さんも本人も一番欲しいものでしょう。明日も期待大です。

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シュート練習のパス出しをする高橋監督の後ろでじっと佇むのは杉山浩太選手。昨日、負傷のお知らせを発表しましたが、残念ながらしばらくは戦列を離れることになります。しかし、身体を動かすことはできなくとも、チームメイトとともに行動を共にし、そして同じ空気を吸って、同じ気持ちで闘う。

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トレーニング後にストレッチをする選手の輪の中に、杉山選手も輪の中に入り、小林選手たちと談笑していました、ごくごく自然に。その光景を見ていて考えたのは、本当は休んでいてもいいのに、そこまで杉山選手自身を突き動かしているものは何なんだろうと。

「今のレイソルの良いところ、強みは、チームが目指すところがハッキリとしていることだよ」とは竹本GM。だから誰が出ても、同じ強い気持ちで闘うことができる。だから欠場した選手も、危機感を持ってトレーニングに励み、切磋琢磨する。だから大変な時こそ誠実に苦しい事と向き合うという事ができているのだと。

ここまではチームスローガンである「共に前へ進もう」をチーム全体で実践できているのではと感じます。


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さて、練習後上がってくる選手たちにユニフォームへサインを入れてもらうのに、宮本主務がフリーキック練習用のダミー人形にユニフォームをかぶせていました。
どの選手もサインを入れてから上がっていくのですが…

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ここで参上したのが北嶋画伯、杉山画伯、そして藏川画伯。ペンを持ち出し、ダミー人形に目を書き入れていました…ってダメだよ!!
ちなみにこの写真の右目は「うちの子供が怒られた時にする目だよ」と白目をむき出しにして語るは北嶋画伯。
なお、藏川画伯の作品は本人曰く「(ペンの)調子が悪かった」とのことですが残念ながら・・・本当に残念な仕上がりでしたので、ご本人の名誉のため公表を控えさせていただきます。

さあ、明日はジェフ千葉と早くも今季3度目の対決です。互いに充分過ぎるほど手を知り尽くしている相手、2週間前に日立台で闘った時よりも、さらに研究を重ねて相手も待っているハズです。難敵を倒して目指すカップウィナーへの道第二歩目、フクダ電子アリーナで16時キックオフです。力強いご声援よろしくお願いいたします。

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監督、髪を切りました。

2009年3月27日

叱咤

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担当:大重正人

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桜の季節、子供たちにとっては待望の春休みですね。ファンサゾーンにも子供たちがサインを求めて駆け回る姿が微笑ましい日々です。グラウンドにも少年たちがいっぱい。ユースチームの選手たちが午前中からトレーニングできるのも、この季節だからこそです。渡辺毅U-12コーチが小学生たちを指導。さらにもう少し大きなU-18世代の選手たちでしょうか、トップチームの激しい練習、鮮やかなテクニックを目の当たりにして、釘付けになっていました。

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水曜日の試合から、日曜日まで中3日。多くの選手が試合をこなして、フィジカルコンディションはしっかり仕上がっているはず。今日は小さいコートでのトレーニングがメインでした。今季はや3度目の千葉戦ですが、ビデオミーティングでしっかりと分析し、それをすぐにピッチで確認。3月14日のホームで勝ちきれなかった分、今度こその思いを強くして、明日フクアリへ向かいます。

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だいたい週の半ばの午後、メンバー指定トレーニングが行われるのが通例となっています。その前に、今日は始めての試みとして、彼らのためのビデオミーティングが行われました。石川コーチがタッチペンをとって。先週のAC長野パルセイロ戦を振り返ります。「初めてなんでちょっと緊張してますが…」というのは、選手たちを少しリラックスさせるためのつかみ!? しかし、その内容は若手選手たちにとっては厳しいものでした。

高橋監督がベースとするサッカー、3年間で築いてきた守備意識や攻守の切り替え。ルーキーの彼らにとっては、先輩たちに比べて、ベースの積みあげが低いのは仕方がないこと。ですが、ボールロスした後の帰陣が遅れたり、ボールへの寄せが遅かったり。ビデオで試合を振り返った選手たちもそれを痛感したことでしょう。その後、トップチームのリーグ戦のビデオも流され、前線でボールを追いかける菅沼選手、フロンターレの中村選手に襲い掛かる李選手、杉山選手は激しいチャージでファウルとなりながら、リスタート後すぐに動き出してインターセプト。栗澤選手はパスを奪えずとも何度もアタックし、石川選手や藏川選手はクロスに対して身体を投げ打ちます。

「トップチームで試合に出てる奴は、こうやって守備するのが当たり前だよ!」石川コーチの厳しい言葉。彼らに心に響いたことでしょう。これは技術の問題ではなくて、意識の持ち方ひとつですぐに改善されるもの。「ナビスコカップはここにいるメンバーにとってもチャンスがある。トレーニングを一生懸命やっていればチャンスをもらえる」。

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高橋監督をはじめコーチたちは、しっかりと選手全員を見ています。今は苦しい下積みの時期かもしれないけど、その努力は絶対に無駄ではありません。ミーティング後は1対1を中心としたハードなメニュー。誰の助けも借りられない、他人任せでなく、自分が守るしかない。彼らにはまだまだのびしろがあるし、無限の可能性を秘めています。石川コーチの言葉を大切に、今日という一日を大切にして、日々成長してくれることを祈るばかりです。

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2009年3月26日

次なる戦いへ

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担当:大重正人

やっぱり、勝利のあとはすがすがしい。レイソルに関わるみんなが待ちに待った一勝、われらが聖地日立台で掴み取ることができました。しかし勝利に酔いしれるのはその夜だけ、朝10時半には練習グラウンドに顔を出した昨日の先発イレブンは、ランニングとストレッチでリカバリートレーニング。表情は一様におだやかですが、その視線の先は……

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昨日の先発メンバー外の選手たちが、激しいトレーニングを行っていました。勝利をめざして共に戦う仲間ではありますが、試合の前はポジションを激しく争うライバルでもあります。「しっかり競争してほしい」という高橋監督の言葉。ナビスコカップでの勝利、そして個人の頑張りを見て、リーグ戦先発組も安穏とはしていられないでしょう。週末の千葉ダービーへ向けて、新しい競争がスタートしているのです。

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6対6の最中、激しく動いていると、息があがって苦しくなるのは当然ではあります。「でも、こんなときこそしっかり声を出して!」と高橋監督。若いからか遠慮があるのか、若手選手に向けて注意が飛びます。そんな中、周りを動かす声が通っていたのは古賀選手でした。コンビを組むDF選手が「古賀さんとプレーすると安心感がある」と言います。「GO!」とか「右!」とか「ナイス、ヤマちゃん!」など些細な一言で与える安心感。まさに最終ラインを統率するリーダーです。

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そのヤマちゃんこと山崎選手と、菅沼選手の2ショット。
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練習上がりにたまたま一緒になって、サポーターからのリクエストにお応えするところです。レイソル最年少デビュー&ゴール記録を持つ菅沼選手、そして弱冠18歳のルーキーイヤーにデビューを果たした山崎選手。「でも、まだまだこれからです」。『ベテラン』といじられるほどに落ち着いている山崎選手らしいコメント。仲の良いユース昇格組にとって、「頑張ればチャンスがもらえる」というモチベーションにもなっただろうし、「次はオレだ!」と悔しさもあるでしょう。ここにも戦いがあります。

空を見上げれば、春の香りがする桜の花びら。少しずつですが、花開いてきました。レイソルが満開の桜のように咲き乱れる日を夢見て。次回のホームゲーム、4月4日の大宮戦「お花見デー」をお楽しみに。

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そして、ホームページ用のレイソルオリジナルのツールバーをリリースしました。試合情報やスケジュール、ブログにもワンクリックでジャンプ。またニューストピックも自動配信される便利なツールです。ぜひご利用下さい!

2009年3月26日

「への道」

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担当:桜林 舞

今日は、記念すべき日。
高橋レイソルの公式戦初勝利です。
日立台に、勝利を祝うレッツゴー柏が高らかに響き渡りました。

リーグ開幕戦から3試合連続のドロー。
「一勝するのは難しいね」。
変化の兆しを感じつつも、試合後に眉根を寄せる監督の姿がありました。

マリノス戦から中3日。
前々日に行われたビデオミーティングで、
「メンバーを変えていこうと思う。勝つために」。


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今季初スタメンで出場した選手は、北嶋選手、大津選手、山根選手、鎌田選手、近藤選手、藏川選手、南選手の7選手。

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キャプテンマークを巻いた北嶋選手は、「自分にとってのチャンス。しっかりやっていきたい。まずは自分のところでボールをしっかり収めること。ユーキやポポ、オータというテンポのある選手がいるので楽しみです」と語っていたのは、昨日のこと。昨季の7月26日vs京都戦以来となるスタメンとなりました。得点できなかったことは残念だとしながらも、ロスタイムにルーキー・山崎選手と交代して選手控室に戻る姿は、十分な手応えを掴んだであろう微笑を浮かべていました。

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その山崎選手。本日公式戦で初メンバー入り、初出場です。初めてのピッチは?との問いに「キラキラしていました(笑)」と、柏レイソルユースの先輩である大島選手のコメントで返してくれたヤマ。ユースから一緒に昇格したメンバーには「『頑張ってこいよ』と『おごれよ!』」と言われてきたそうです。「思ったよりも緊張しませんでした。(ロスタイムでのわずかな出場とはいえ)でも、やっぱり、うれしかったですよ」と笑顔をこぼしてくれました。「一分でも、一秒でも、公式戦の舞台に立てば、自分自身の何かが変わる」と繰り返していたのは李選手ですが、山崎選手にとっても、次の舞台を目指す上での一つのきっかけになったことでしょう。

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先制点をあげた山根選手。囲みのインタビューでも「しゃべることないよ。疲れているんだから?」と気だるそうにしながらも、その顔にはもちろんにこやかな微笑み。前半終了後、ベンチ脇で試合を見守っていた古賀選手に「どう?見た?俺のミニゲームみたいなシュート!」と語っていたそうです。そしてミックスゾーンの去り際には「オレって、(運を)持ってるよ」とにやり。スタメンで出場し、ゴールをあげて、試合を勝利で飾り、サッカーを楽しみ切ったベテランならではの堂々たる風情でした。


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そして、ヒーローインタビューには昨日誕生日を迎えた大津選手が選ばれました。「やっとこの時がきました!PKは自分で取ったので、そこは譲れないと。『オレがいくぞ!』と(笑)。GKに触れられてドキっとしましたけれども、運も味方してくれました」。こんな秘話も。「早くゴールが欲しかったので。キタジさんと(シュートチャンスを)取り合ってしまいました。最後は話をしたんですけど(お互いに)『オレも点取りたいんだよ』って(笑)」。

そんな大津選手のことを、北嶋選手はこう語りました。「オーツはこの先偉大な選手になれる可能性を持っているので、サポートできてよかったと思います。もともとプレーの才能、発想は図抜けていたけどフィジカルが弱かった。それが今年はフィジカルが強くなって自信を持ってやっていると思います。僕もあいつとはテンポが合うんで楽しかったです」。相思相愛の両選手でした。

マリノス戦から2連続となる見事なゴールを決めたポポ選手、右の槍を体現した太田選手、オフサイドとなってしまったシュートを放った鎌田選手、先制点をアシストした石川選手、今日はフェイスマスク無しで臨んだ小林選手、カボレを抑えた近藤選手、抱負な運動量でアグレッシブさをみせてくれた藏川選手、好セーブを連発した南選手。

「この試合は絶対このメンバーで勝ちたかったです。今、スタメンで出ているメンバーが出ることが当たり前だと思うのはよくないし、僕らも心外です。結果を出すことでプレッシャーをかけられると思ったので、今日は勝ちたかった」とキタジ。

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「チャンスを活かして来い」
「白星を掴め」
「練習の成果をみせろ」
「ケガなくプレーしてこい」
「積極的にいけ」
「気持ちで負けるな」

そんな様々な気持ちを、握手やハグや「いってこいよ」の一言に乗せて。

試合開始前の選手入場時。ロッカーアウトした選手たちをピッチに送り出す、メンバー外選手(少なくとも、大谷選手、杉山選手、大島選手、酒井選手、比嘉選手、工藤選手、武富選手、仙石選手、アデバヨ選手)の姿がありました。

それぞれが、それぞれの思いを胸に臨んだ。ナビスコカップ第1節。

『初勝利』への道。
『スタメン』への道。
『初ゴール』への道。
『初出場』への道。
そして
『タイトル』への道。

それぞれの「への道」。
そしてはじまる、これからの「への道」。
「への道」はこれからもずっと続いていきます。


さて、最後にわたくしごとで恐縮ですが、3月末を持ちまして柏レイソルの広報を退任し、新しい「への道」を歩むことになりました。広報日記を執筆するのは本日が最後となります。06年12月末に着任してから気づけば2年3ヶ月。選手の一生懸命さ、スタッフの真剣さ、そして毎試合目頭の奥をツンとさせるサポーターの熱さ。なにもかもに心を打たれる日々でした。レイソルのすべてが大好きです。柏レイソルに関わるすべての人に、すべてのことにこの場を借りて感謝申し上げます。今まで本当にありがとうございました。今後の広報は河原、大重、石本の3人体制となります。引き続き、柏レイソルをよろしくお願いいたします。

2009年3月25日

心の温度

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担当:河原 正明

今日は明日のヤマザキナビスコカップ FC東京戦への練習が行われました。ゲーム前ということでミニゲームなど軽めのメニューでした。

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このところ好調をキープしているポポ選手。先日の横浜F・マリノス戦でも貴重な同点弾を放ちました。明日の試合も準備万端といったところでしょうか?明日の試合でもポポ砲炸裂!と願いたいものです。

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こちらは今日誕生日を迎えた大津選手。「やっと19歳になりました!」
写真で比嘉選手と並んでいますが、実はこの二人、誕生日が約1ヶ月しか離れていません。学年では1つ上の大津選手ですが、比嘉選手はいつもいわゆる「タメ口」らしく、「これで俺のほうが年上だ」と大津選手が胸を張れば、「一ヶ月だけですよ」と速攻で返す比嘉選手。仲がよろしいことです。

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練習後、チームメートからの祝福を受けた後、沢山のサポーターが待つふれあいゾーンへ。
こんな素敵なバースデーケーキのプレゼントも。
「本当は試合の日が誕生日だったらよかったのに(笑)。でも(明日試合に出場できたら)19歳初ゴールを決めたいです!」
昨年のちばぎんカップ、17歳で鮮烈なデビューを果たしてから20試合の公式戦(サテライトJリーグは除く)に出場するも、残念ながら18歳中に初ゴールを上げることはできませんでした。
「何をやってもうまくいかない」…昨年は葛藤する時間が多かった。でもそこで腐らずに、得た経験を消化したことが彼を一回り大きくさせている、少しずつ変わってきたのではと、今季のプレーを見るたびに思うのです。
「ゴールだけでなくアシストやゴールに絡むプレーで貢献したい」と一つ大人になった(?)発言に、次こそはやってくれると期待が高まります。

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さて、本日午後に、北嶋選手・永井選手とともに「BtoJシート」の贈呈に柏市立富勢中学校を訪問してきました。北嶋選手らが自らサッカー部員たちにチケットを手渡します。
北嶋選手曰く「最初は誰も知らなかった」この活動も3年目に。これまで招待してきた生徒はもうすぐ500名を越えます。500名ってスゴイと思いませんか?少しずつ、少しずつですが選手たちの想いが確実に伝わっている。こう考えると、「Jクラブがあるまち」というのは本当に恵まれていると思いますし、自分の中学生時代には無かったことなのでとてもうらやましく思います。
ぜひ、これからも選手たちの願い・想いを少しでも形にし、一緒に共有できればと思います。

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FC東京との対戦は、昨年12月29日の天皇杯準決勝以来…とお思いの方も多いでしょうが、2月に宮崎で対戦し、高橋監督曰く「ボコボコにやられた」完敗を喫しました。その相手と1ヶ月弱での再戦。いろんな想いがあるのではという周囲をよそに、「どことやってもうちの戦い方を貫きたい」とキッパリと一言。
「リーグ戦がマラソンなら、カップ戦は100m走。勢いが大事、スタートダッシュも肝心だよ。」とナビスコカップに懸ける意気込みを語ります。レイソルがカップを戴冠してからちょうど10年。カップウィナーになるには「一試合に一人ヒーローが出れば勝てるよ」と冗談とも本気とも取れる言葉を交えながらも虎視眈々とカップを狙う指揮官です。

日立台の桜も、その固いつぼみを少しずつ開いてきています。桜の花は2月1日からの毎日の最高気温を積み上げて、累計が 600度を超えると開花するという法則があるのですが、レイソルも1月の始動以来キャンプを経て積み重ねた経験値、レイソル戦士の心の温度はとっくに600度を超え、いまや遅しと花開く機会を待っているに違いありません。
さあ、明日は19時キックオフです。チケット残席情報や平日ナイター恒例の各種イベント情報は、こちらからどうそ。カップウィナーへの第一歩、ぜひホーム日立台でご声援よろしくお願いいたします。

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2009年3月23日

もうすぐ満開に・・・

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担当:石本瑞奈

今日の午前中は昨日に引き続いて「春の風」が吹き荒れました。この日は一般の方は見学できない日だったのですが、まず、グラウンドへ向かう途中の光景がこれです。

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ファンサービスゾーンの柵が倒れていました。さらにグラウンドでは、こんな後ろ姿が。

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太っている人ではありません。あまりの風で練習用のジャージが膨らんでしまっているのです。ゴールが風で倒れてしまうシーンもありました。サッカーゴールといえば、大人が10人くらいで持ち上げないとうまく運べないくらい重いのですが、それがあっさり倒れてしまうほど強い風でした。

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これはゴールのように倒れてはいませんが、風の強さが伝わってきます。

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そんななかでも選手たちは元気に練習をしていました。まず練習前のミーティングで監督は横浜F・マリノス戦について、「後半1対3から追い付いたのは成長の証」と話しました。ただ、優勝するチームはロスタイムでもゴールを決めて勝ち越していることに触れ、「90分何があっても戦うという気持ちを持ってほしい」と語りかけていました。

練習はウォーミングアップ、ボール回しの練習をした後に守備中心の練習が行われました。
そして最後はピッチの4分の1を使っての練習となりました。

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練習後、記者との会話でも開口一番風の話。「ワイドでやりたかったけど、この風だから難しくて、狭いところで判断を早くする練習をしたんだ」と、風を逆手に取ったことを明かしました。あさってのナビスコカップに話が及ぶと、「日立台だし、勝ちたい。リーグ戦ももう少しなんだけどね。でも必ず結果はでてくる」と前向きに捉えていました。

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最後に日立台の桜前線ですが、春の嵐にも耐えて、ほんのちょっぴり咲き始めてきました。以前の日記にもありましたが、なんだかチーム状況と似ているような気がします。桜はもうすぐ満開を迎えますが、その頃、チームのみんなも笑顔が満開となっているような・・・マリノス戦の、あの後半の戦いを見た直後なだけに、よけいにそう感じるのかもしれません。

2009年3月22日

長野からの

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担当:大重正人

春の嵐が吹き荒れた一日。AC長野パルセイロとのトレーニングマッチでも、時折雨が混じる中、強烈な風に見舞われる厳しいコンディションでした。後半出場に向けて出番を待っていた桐畑選手は「これ、後半はチョー向かい風じゃないですか!? 前半なら30%増しでキック飛びますよ」。それでも桐畑選手のキックは低い弾道で敵陣へ届くシーンもあり、「いいドライバー持ってるなぁ」と高橋監督がゴルフに例えておどけるほど、すばらしいキックでした。

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風上に立った前半、そして強烈な向かい風と戦った後半。パルセイロの選手たちは前線の選手から激しくボールを追って、アグレッシブに動き回る躍動的なサッカーを見せます。若い選手が多かったレイソルは相手の激しい当たりに苦戦、持ち味のテクニックやパスワークがなかなか披露できませんでした。セットプレーから鎌田、大島両選手のゴールで2点をリードするも、風下の後半に追いつかれてしまいました。

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「今日は全然ダメです。プロのプレーじゃないです」と悔しさをにじませた武富選手をはじめ、一様に渋い表情だった選手たち。反省するところはしっかり振り返り、でも気持ちは切り換える。若い選手にはなかなか難しいところかもしれませんが、この中から一人でも二人でもトップチームに食い込めるよう、トレーニングあるのみです。

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話は変わりまして、AC長野パルセイロは、レイソルにゆかりのあるチームです。コーチには薩川普及部コーチが出向中、またGKにはノグチピント・エリキソン選手が在籍しています。元チームメイトを訪ねるように、近藤選手や北嶋選手たち、さらにはレイソルOBの平山さんまで集合し、ベンチ脇はさながらレイソル同窓会の様相。にこやかに談笑するシーンが見られました。近藤選手のブログには、皆さんとの思い出話さっそくUPされているので、そちらもどうぞ!

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そして今日はニュースをたくさんアップいたしました。水曜のナビスコカップ初戦、FC東京戦のイベント「ナビスコキッズイレブン」と「フードコート」。そして、今季もイベントをお手伝いいただく女性イベントレポーターの募集、レイソリスタ(明日月曜も臨時営業!!)で発売した2009年使用の新ストラップなど。そちらもニュースコーナーでご確認ください。

水曜のFC東京戦、選手チャリティーオークションでは新しい試みを始めます。「ナビスコキッズイレブン」と銘打ったお子様向けのイベントを実施するのに合わせて、お子様のお小遣いでも選手愛用グッズがゲットできるように、1万円以下の落札額を出品選手に設定してもらいます。この金額にもっとも近い人が落札!というわけです。サポーターの方から「子供では落札できません」とご意見メールをいただき、石川選手会長に相談したところ「僕もそう思っていました」と賛同してくれました。毎試合ではありませんが、その折にはホームページでご案内いたしますので、奮って「参戦」してください!

2009年3月22日

Jリーグ第3節 横浜F・マリノス戦

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担当:河原 正明

主審のホイッスルが大きく3度吹かれたあと、なんとも言いようのない複雑な思いにかられました。「あと1点取れた」「いや、よく追いついた」「あの1失点がなければ…」。
3?3。激しい点の取り合い、撃ち合いとなったこの試合、結果的には後半40分にポポ選手の目の覚めるような一撃が、ネットを揺さぶり同点に追いつきました。しかし、この結果に満足している選手・スタッフは誰もいません。

「情けない!」 ハーフタイム、指揮官の声が1トーン上ずってロッカールームに響き渡りました。
自分たちのサッカーをする前に「闘えていなかった」。1点返した直後にさらに突き放される苦しい展開。しかし、レイソル戦士は誰もあきらめていませんでした。
「2点差くらい返せる!みんなでやろう!3点取りに行くぞ!!」高橋監督は力強く言い放ち、選手たちをピッチへと送り出しました。

指揮官が注入した檄は後半、闘いのエキスとなって、選手たちを突き動かします。まずは、栗澤選手のクロスをフランサ選手が冷静にトラップし、ゴールに流し込み1点差に迫ります。アシストの栗沢選手ですが、その2プレー前に、しっかりと太田選手を呼び込む「隠れたプレー」が光っていました。

さらにポポ選手、大津選手と途中交代の選手たちも流れを引き戻し、攻撃のスイッチを入れます。


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「フランサに出せば戻ってくると信じていた」その右足が放ったキャノン砲は相手GKの頭上を越え、ネットを打ち抜く同点弾となりました。

そのフランサ選手は1ゴール、2アシストの活躍。1点目となった杉山選手へのパスも、その直前にバイシクルで自らシュートを撃つモーションに入ってからのアシストパス。瞬時に状況を察し、一番成功する確立が高いと思える術を選択し、託す。
今日はどのゴールも、信頼と支えあうことで生まれたものです。

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たとえ出場が叶わなくとも、祈り、思い、見届ける。ベンチのメンバーも一緒に闘っています。


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試合後、記者団から今日の後半について「ハーフタイムで修正をできたことが大きかったよ」と一言。
「(ハーフタイムに)カミナリを落としたんですか?」との質問に「うーん、イナズマくらいかな?」との答えるも「でも、それは選手たちと信頼関係があるから。言いたいことは判っているハズ」。
信じあう心を保つことで生まれる相手を思いやる気持ち。これがあるのが、今のレイソル
の一番の強みだと思います。厳しい、ギリギリの戦いの中、信じあうからチームとして成り立つ。
その絆を強くするために日々研鑽を重ねていくのです。そして必ず報われる日が来るハズです。


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サポーターの皆さんも最後まで熱い声援ありがとうございました。
前半終了後、ロッカールームに引き揚げる選手たちに「顔を上げろ!」と大きな声が。
皆さんの声は確実に届いています。
残念ながら初勝利はまたもお預けとなりましたが、互いを信じて次の一戦へ。水曜日には日立台でヤマザキナビスコカップ 第1節 FC東京戦が控えています。今季初の平日ナイター開催となりますが、応援よろしくお願いします。

明日(日付が変わってしまいましたが)AC長野パルセイロとの練習試合は練習場にて13時キックオフ。薩川コーチも久々の凱旋です。天気はあいにくとなりそうですが、こちらもお時間のある方はぜひ。なお、くれぐれも自家用車でのご来場はご遠慮願います。では。
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2009年3月20日

雨のち晴れ

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担当:石本瑞奈

今日は午前中に雨が降りました。なぜか練習時間に合わせて降ってくれたと恨めしく思うのは私だけでしょうか。カメラを持っているので、傘を差しながらカメラを濡らさないようにするのがけっこう大変なのです。そんな日に傘をさして見に来てくださった方々、ありがとうございました。

練習は試合前日恒例のミニゲーム。2つのグループに分かれて、それぞれにフリーマンという、常に攻撃側に味方する人を1人ずつつける、いつものやり方です。今日のフリーマンは北嶋選手と栗澤選手だったのですが、栗澤選手がフリーマンに入った方のグループが特ににぎやかでした。

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赤ビブスと黄色ビブスに分かれ、フリーマンの栗澤選手は青のビブス。そしてどういうわけか、フリーマンの動きが赤に有利になっているような、いないような・・・。
黄色ビブスから「あれ?なんで?今のおかしくない?」という声が飛びます。見ている方は面白かったですけど、やっている黄色の選手は真剣でした。

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そしてもうひとつのグループは逆に黄色が優勢。フリーマン北嶋選手とのコンビネーションもバッチリで、見事勝利を収めました。

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ミニゲームの後はシュート練習。菅沼選手が鋭いシュートを放ちましたが、南選手がファインセーブ。菅沼選手が思わず「読まれたか?」とつぶやくと「読んでねえよ!」とすかさず返した南選手。サッカーに限らないかもしれませんが、ゴールキーパーに求められる反射神経ってほんとうにすごいものだなと感じました。

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そして午前中の雨がうそのように晴れ渡った午後3時半に選手・スタッフはアウェイの試合へ向け、クラブハウスを出発しました。

出発前、井原ヘッドコーチに古巣マリノスとの対戦について聞くと、「僕がやるわけではないけど、選手たちはきっとやってくれます」と頼もしいコメント。

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同じくマリノスユースで監督を務めていた高橋監督は「勝ってきます」ときっぱり答えてくれました。もちろん、グラウンドに立つのは選手たちですが、スタッフ・サポーターも含め、全員の気持ちは「勝利」に向けてひとつになっています。

2009年3月19日

レイソルだね

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担当:桜林 舞

昨日に引き続き、暖かな一日でした。
ラダー、スピード6本、少グループでの切り替えの練習、11対11。
公式戦2日前のサイクル通りの練習風景です。

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GK4人衆もスタジアムで練習です。シジマールGKコーチの精度の高いキックをがっちりとキャッチしていくゴールキーパーズです。

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「イワオ!」と古邊フィジコのお決まりのフレーズが飛び出す中で、「そんなこといったって?」と反論する日本人最年長山根選手。2人の掛け合いが響きわたることは、平和な日立台を象徴しているといっても過言ではないでしょう。

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フランサ選手と栗澤選手もこの表情。フランサ選手の左手人差し指の包帯が少し痛々しいですが「順調に回復しているよ。あと2年くらいで完治かな」とユーモア交えて応えていたのが2週間くらい前なので、大丈夫でしょう。

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U-22組は午後練習が控えていることもあって、ベテラン勢が気持ちよくグラウンドでゆったり過ごしている間に、はやばやクラブハウスへ向かいます。サポーターの方のリクエストに応じてポーズを決めるユース出身の3選手。ルーキーの工藤選手と山崎選手に挟まれるとレイソル4年目の柳澤選手も堂々たる風格。後輩に背中を見られることで、ますます逞しくなっていくことでしょう。

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次節についてメディア陣に尋ねられ、「マリノスはマリノスだなと。どや、正しい答えじゃろ」ととんちの利いた言葉が飛び出す高橋監督。相手がどうというよりも「結果にこだわらず、選手たちが自信を持って、日産スタジアムでのびのびとプレーできるかどうか」が重要だと説く指揮官。「千葉戦では新しい攻撃の形がみえた。今日の練習への集中を見ると、やってくれると思うよ」。監督自らがのびのびと新しいレイソルを楽しんでいる様子がしっかりと伝わってきました。午前練習後に行われたサッカーマガジンのインタビューは、3月31日(火)発行号に掲載される予定です。

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そして、午後練習には若手選手の姿がありました。「U-18の高校2年生も5人参加するから見に来てよ!」と下平U-18コーチ。元スカウトの手腕なのでしょう。かなり売り込み上手です。(笑)練習グラウンドを覗くとフルコートでの10対10を行っていました。トップチームとユース選手がピッチで交流しあうことで、トップチームの若手選手にとっては実戦形式の練習で試合感やコンビネーションを吸収できますし、ユース選手にとってはトップチーム選手のフィジカルの強さ、技術力を体感し、サッカー選手になるという夢をさらに強く持ち続けることにつながるでしょう。相互に感化しあって、「レイソルはレイソルだね」と言われるような強いチームに一歩づつ前進して参ります。

2009年3月18日

レイソル開花予想

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今日は暖かでしたね。日立台の桜のつぼみも日に日に大きくなってきています。
気象庁の予想では、今年の桜の開花予想がさらに早まって21日になったそうです。21日といえば…横浜F・マリノス戦!レイソルも初白星で開花宣言!といきたいものです。


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トップチームは午前中、グランドを大きく2つに分けてのトレーニングを。シュート練習を中心としたトレーニングでは、現在好調の北嶋選手が若手を引っ張ります。


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こちらは山?選手のシュートに備える加藤選手。次々と放たれるシュートのコースを冷静に読んで阻止します。

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仙石選手も元気です。石川コーチに果敢に1対1で挑みます。


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コートを狭小にして行った2タッチでのミニゲーム。素早い攻守の切り替えを意識したトレーニングです。ボールを持つ杉山選手に大津選手が襲い掛かり、激しく激突という場面も。緊張感あふれるシーンが多く見られました。

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練習後も指揮官とコーチは長く話しこんでいました。いつもの光景ですが、この二人を見ていると井原コーチにも高橋監督と同様、これまでじっくりとキャリアを積み上げてきたという点でも同じ歩幅、匂いを感じます。
冒頭に開花宣言と書いたのは「勝ち星を早く!」と焦る気持ちからではなく、今季は高橋監督のペースで勝ち点を積み上げていければと思います。もちろん早くに初勝利を飾れるに越したことはないのですが。
「時というものは、それぞれの人間によって、それぞれの速さで走るものなのだよ。」とはシェークスピアの言葉ですが、やがてレイソルにも満開の花が開くはず。その時をしばし待ちましょう。


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さて練習後、石川選手は「Risingレイソル」の取材を。少し前髪を切ったあや吉こと西谷さんも今日はレイソルイエローで参戦です。
今季に懸ける思いや不動の左サイドとして先発出場中の現在、そして2年目となった選手会長としての横顔など、どのような話しが聞けたのでしょうか?この模様は22日(日)に放映予定です。お楽しみに。

2009年3月17日

おめでたあり、取材あり・・・オフ明けの一日

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担当:石本瑞奈

オフ明けの今日は2部練習。朝、5月並みの陽気になるのではという話を聞き、足取りも軽くグラウンドへ向かいました。ちょっと風があり、じっとしているとコートが必要でしたが、ここ最近雨が多かったことを考えると、いいお天気でほっとしました。

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そんな春の良き日におめでたいお話が。今日、阿部嵩選手の入籍をリリース致しました。入籍日はホーム開幕の日と同じ3月14日(土)です。「僕にとって最高の女性と、これから先の人生を共に歩めることを、とても幸せに思います。」と語る阿部選手。これを励みに、ますますサッカーに打ち込んでくれることでしょう。

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練習は午前がフィジカル中心で、午後はミーティングの後、ゲーム形式が中心となりました。ミーティングでは前節の千葉ダービーの反省をして、次節のマリノス戦へ向けてしっかりと気持ちを新たにしました。
監督が最後に「お互いを信じていこう」と言ったのですが、これは本当に原点だなと思いました。味方を信じて走るプレーにも言えるでしょうし、サポートを信じて積極的にいくプレーにも言えるでしょうし、いろいろな場面で当てはまると思います。

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紅白戦ではそんなプレーがたくさん出て、そのたびに監督から「ナイスプレー」の声が飛びました。この写真は栗澤選手のシュートシーン。後ろ姿で申し訳ありませんが、この後ネットを揺らしています。

そして、練習後にはこんな一幕も。

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石川コーチが小さな息子さんを連れてきました。かわいいのでみんな抱っこしたがったのですが、どうもお父さんがいいようで、石川コーチから離れません。高橋監督は「久しぶりに子供を抱っこしてみたかったんだけどな」と少し残念そうでした。

今日は取材も目白押しでした。

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まずはJ:COM東関東「レイソルタイム」。4月から新コーナーが始まるので、事前収録がありました。トップバッターは杉山選手。
楽しいトークに花を咲かせた後、最後にボードに文字を書き込みました

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「○○が○○すれば、レイソルが優勝できる」
はたして杉山選手はなんと書いたでしょうか。答えは放送をご覧下さい。

別の部屋では契約スパイクメーカーの新製品を選手が試してみるという取材がありました。

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シックでワイルドな私服で登場した藏川選手。シューズを手に取るなり「軽い!」「柔らかい」カメラが回っていないところでも、「ほんといいっすね」と正直な感想をもらしていました。

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そして、マッチデープログラム「ヴィトーリア」の取材を受けている酒井選手。酒井選手の登場するコーナーは「LIFE」というタイトルで、選手のプライベートが中心となった質問コーナーです。どんな答えが飛び出したかは、3月25日(水)ナビスコカップ第1戦の発売日までお待ち下さい。

2009年3月15日

サニーサンデー

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担当:大重正人

あまりに気持ちいい天気に、ピッチで思わず昼寝……
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そんなはずはありません。千葉ダービーからの激闘から一夜、菅沼選手をはじめ、昨日の先発メンバーたちは9時半からのリカバリートレーニングで体を軽く動かしました。30分ほどの練習後、笛の音で解散となったところで、「ちょっと待って」と声がかかりました。

ゲームキャプテンを務めた杉山選手でした。キャンプでのFC東京戦後にもありましたが、ピッチ上での青空ミーティング。昨日の試合、みんなが2点目を奪いにいき、結果ゴールを奪えずに引き分けに終わりました。杉山選手が口火を切ると、フランサ選手、さらに古賀選手とセンターラインの中心選手が続きました。先行しながら追いつかれた試合が続く中、次のマリノス戦に向けて、コミュニケーションをとって改善点を見つけていくことが重要です。時間は5分ほどでしたが、チーム全体として「より前へ」進もうとしている道のりです。

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午後からはトレーニングマッチ、東京農業大学戦に臨みました。千葉戦にも途中出場した北嶋、太田、大津選手もそろって先発。目の覚めるようなゴールラッシュで昨日の鬱憤を晴らしてくれました。

北嶋選手が持ち味のポストプレーでポイントを作ってサイドに展開。これを右サイドでは太田&藏川コンビ、左サイドでは大津&酒井コンビに武富選手も加わり、数的優位を作りながらのサイドアタックが目立ちました。得点経過はニュースページをご覧いただけばと思います。その中で印象に残ったのは2点目。北嶋選手がセンターでポスト、右サイドでフリーだった藏川選手へすばらしいサイドチェンジ、藏川選手のクロスが酒井選手の頭にドンピシャでゴールゲット!というシーン。右サイドバックのクロスを、左サイドバックがゴールって、どれだけDF2人が攻撃的にオーバーラップしていたか、これはすごいことではありませんか!?

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昨日の千葉戦でも、左サイドバックの石川選手が上がって起点を作り、フランサ選手のサイドチェンジを右サイドの村上選手へ、このクロスを李選手が決めました。やはり効果的な攻撃をしかけるには、人数をかける必要があります。川崎戦では攻め残りがいたためにSBが思うように上がれませんでした。相手関係もあるとは思いますが、今日はサイドバックが攻撃に絡み、クロスも正確で、流れの中からのきれいなゴールがたくさん見られました。

日曜の昼下がり。昨日の悪天候とは打って変わって、ここちよい春晴れの一日でした!試合後には、南ファミリー、北嶋ファミリー、さらに井原ファミリーとにぎわい、また多くのサポーターの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。明日は、つかの間の休息日。火曜日から、今度こその高橋レイソル初勝利を懸けた1週間がスタートします!

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2009年3月14日

連続ドロー

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担当:桜林 舞

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「今日は勝点3を取るつもりだった。狙い通り先制点を奪うことができたが、前半のうちに追加点が欲しかった。『1勝』するのは難しいね」とスカパーのフラッシュインタビューに答える高橋真一郎監督。

「いい攻撃ができたと思うが、まだまだシュート数が少ないね。フランサが中央で起点になる中で、もっと3人目の動きが欲しい。後半は、疲れていたこともあると思うが、カウンターに対してのリスク管理が少し甘かったように思う」追いつかれての引き分けに胸中悔しさを秘めながらも、今後に向けて本日の試合を冷静に分析する指揮官の姿がありました。


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前半26分、先制点で今季初めてのゴールをあげた李選手。「前から考えていました」というゴールパフォーマンスには「かめはめ波」が飛び出しました。波動を受けて倒れる4選手の姿も見えました!菅沼選手、石川選手、村上選手あと一人は栗澤選手だったでしょうか。フランサ選手が村上選手にパス出す場面では、ゴール前には4人以上の選手が詰めていました。「あれはいいゴールだったね」と高橋監督も納得の流れの中からの先制点。「早く得点を決めたかったので、第2節で点を取れたことは悪くないことだと思います。でも前半にもう1点、2点決めていれば」と李選手。


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「簡単なミスを減らして、ボールが入ったときのサポート位置など、選手同士もっと気配りを持ってやらないと、引いた相手を崩すのは難しい。ワンタッチツータッチなどでリズムを変える動きが少なかったと思います」。こちらも落ち着いて試合を振り返る栗澤選手。


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「(李選手のアシスト場面では)4人ゴール前に入ってきていたし、自分の前にスペースがあったので、フランサを信じて走りました。フランサから質の高いパスがきたので、落ち着いてゴール前にクロスを入れることができたと思います。個人的には、オーバーラップする頻度はあがったけれども、プレーの精度はいまいちでした。躊躇せず、もっと判断を早くしていかなければいけない」とワンアシストも反省の弁が口に出る村上選手。


開幕から2試合連続のドロー。先制点を奪取して、追いつかれての引き分けに、満足そうな顔を浮かべる選手・スタッフの姿はありません。

「といっても負けてないしね。ポジティブに捉えると。選手も最後まで攻撃的に行ってくれている。勝点3を取るには『運』も必要。しっかりと練習をやると『運』も味方してくれるんじゃないかな」と高橋監督は今日の試合を前向きに捉えていました。

スカパーの解説者として来柏された元日本代表の水沼貴史さんに、「次節マリノス戦にかける意気込みは?」と問われ、「それは、水沼さんと同じですよ」と苦笑いの真さん。

1983年-1995年までを横浜マリノス(92年までは日産自動車サッカー部)の選手として、2006年-2007年を横浜F・マリノスで監督とトップチームコーチとして過ごした水沼さん。一方われらが高橋監督も、2004年-2006年を横浜F・マリノスユース監督、2007年には横浜F・マリノストップチームコーチとして過ごしています。同時期に横浜F・マリノストップチームコーチとして過ごした間柄とあって、その掛け合いは絶妙。古巣対決を第3節に控え、明日からの1週間は『運』をも味方にするための練習に備えます。


ホーム開幕戦。
JR常磐線も遅延するほどの雨風の中、熱い応援をありがとうございました。

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2009年3月13日

あす、日立台劇場が開幕します

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担当:石本瑞奈

明日は待ちに待ったホーム開幕戦です。いろいろな方が日立台にやってきて、スタジアム内外の設営をしたり、お花が届いたり、当日の配布物が届いたりしているのを見ると、少しずつ実感がわいてきます。

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そんななか、選手たちは2つのグループに分かれてミニゲームでリラックス。元気な声が飛び交っていました。
鎌田選手の好ディフェンスに村上選手が「サンキュー次郎!」ちなみに村上選手は、自分がいいプレーをした時は「俺サンキュー!」と言っていました。

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こちらはもう一方のグループ。同点になったその時、井原コーチから「Vゴール方式でいくよ。」という声が飛び、みな真剣モード。勝ったのは赤ビブス組で、みんな大喜び。なかでも古賀選手は「俺きょうめっちゃ点取ったよ。10ゴールくらいかな」と顔をほころばせていました。

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その後、シュート練習も行われたのですが、ここで臨時ゴールキーパーとなったのが下平U-18コーチ。フィールドプレーヤー出身とは思えないセーブが飛び出し、監督からも「ナイスキーパー」と賞賛を浴びていました。初キーパーの感想は「いやあ、キーパーの気持ちがよく分かったよ。強烈なシュートが自分に向かってくるのは怖くないけど、とにかくボールが速いね」好セーブが出たことに対しては「フィールドプレーヤーだったから、蹴る人の気持ちが分かる。みんなのシュートもよく見ているから、このへんにくるかなっていう予想もできるし」とのコメント。ああ、そういうことなんだなあと思いました。

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午後からは新たにユニフォームスポンサー契約を結んだ学校法人廣池学園の方をお迎えして会見が行われました。廣池学園とはユニフォームのスポンサーとしてだけではなく、「パートナーシップ提携」も結んでおり、今後、さまざまな形で交流を図っていく予定です。「麗澤大学」のロゴが入った新ユニフォームに身を包んだ菅沼選手は「パンツについた緑のロゴがワンポイントになって、みんな気に入っています。選手一同全力で頑張りますのでこれからもよろしくお願いします」と挨拶。気持ちを新たに明日の試合に臨みます。

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最後に、チームマスコットレイくんの登場です。明日の日立台では、モバイルレイソルで告知させていただいているキーワードクイズ「レイクン教授と不思議な日立台」が有料会員限定で行われます。スペシャルプレゼントもありますので、ぜひ、皆様ご参加下さい。

2009年3月12日

勉強になりました

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担当:河原 正明

春の陽気と冬の冷たい風のせめぎ合い。今日の天気を表わすとこんな感じでしょうか。
寒いとピッチにも怪しい姿の人が増えます。フランサ選手とストレッチを行うこの人はだれ?

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正解は荒川トレーナー。「アメリカ映画の(ちょっと間違った)忍者っぽいですよ」と話しかけると
「そうだろ?、気づいた時には後ろに立っているかもよフフフ」となんだか訳のわからない答えが。


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さて、トップチームは午前中、実戦形式のメニューを中心にトレーニングを行いました。その後はあちこちでスペシャルな「特訓」が繰り広げられていました。
まずはご存知シジマール塾。南選手・菅野選手が近距離からのシュートを受けています。キッカーはシジマールGKコーチ以外にも菅沼選手や柳澤選手が務めます。強烈なシュートがゴールマウスを捕らえるたびにシジマールGKコーチの咆哮が聞こえてきました。

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こちらは井原塾。DF陣のみの練習に、時には自らも敵役になり若手を中心に直接指導です。ポジショニングやクロスの処理など、細かい指示を交えてこちらも実戦を意識しての特訓でした。若手の選手にはいい訓練になったことでしょう。

ちなみにFIFAの公式サイトに井原コーチの記事「Japan's great Wall of Asia 」が昨日付で掲載されています。英語に自身のある方、トライしてみてはいかがでしょうか?


さて、午後は鎌田選手、村上選手と共に学校訪問「レイソルしま専科」で増尾西小学校を訪問してきました。両選手は昨年の柏第一小学校に続いて二度目の登場、また増尾西小学校での同事業は昨年の3月に続いて2回目となります。今回は5年生103名と体育館で過ごす1時限です。


ちばぎんカップのダイジェスト映像を見てから授業はスタート。最初は鎌田選手から「夢を叶えた話」を。小学生時代からJリーガーを夢見ていた鎌田選手。「この中で夢を持っている子はいるかな?」と質問を投げかけるも、緊張しているのかなかなか手が上がりませんでした。が、一人の子が「私は警察官になりたい」と話すと夢を持つ大切さを自身の経験談を交えて話始めました。

FC東京ユース時代そして大学時代の指導者から聞いた今も心に残る言葉、技術的な指導より「(うまくいかなくても)あきらめるな、妥協するな」常に声を掛けてもらっていたことが両指導者に共通していたとのこと。また朝早く夜遅くまでサッカーに明け暮れた中・高時代を振り返り「両親を始め家族に感謝しています」。両親の支えがあってからこそ好きなことができたと、今も感謝の念を忘れていないそうです。そういえば今日はPTAの方も大勢訪れていたのでした。
最後は「好きだからこそ負けない、あきらめないことが大事」と努力の人、鎌田選手らしい話で締めていました。


村上選手は人との出会いの大切さを。高校卒業後にプロ選手にはなれず、一年後順天堂大学へ再入学、その後スカウトの目に止まりレイソルに入団した逸話を披露。「遠回りしたかもしれないけど大切な人と出会ったおかげで今プロ選手になれた」とこれから訪れるであろう出会いを大切にすることを説いていました。

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質問コーナーでは「どのチームが一番強かったですか?」「サッカーの魅力は?」など先ほどまでの緊張がうそのように次々と質問が。
女の子からの「どうやったら真っ直ぐドリブルできますか?」との質問には、鎌田選手自ら直接指導する一幕も。これにはみんな大喜びでした。

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楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後は各クラスごとに記念撮影を。5年生全員で花道を作っていただき、2選手も笑顔でお見送りをされて体育館を後にしました。

校長室ではPTAの方から「子供たちがいつもより真剣な顔で聞いているので。それに驚いた」とも。この活動も回を重ねるごとに、また授業が進むにつれて子供たちが楽しそうに、そして真剣に話を聞いてくれるのが実感できるのが、選手たちにも、もちろん我々にとっても嬉しい限りです。
今日も最後にクラス代表の子から「これまでサッカーには興味が無かったのですが、これからはテレビやスタジアムでサッカーを観てみたいと思いました」と言われて、鎌田選手も村上選手も感激していました。
地道ですがこうした活動を続けていくことが、クラブにとってとても大事なことだと改めて学びました。
今年度(2008年)の「レイソルしま専科」は本日が最終回。2009年度も4月以降に各学校を訪問していきます。


さて、体育館を出てすぐの廊下の片隅にポツンと置かれた水槽。それを見つけるや否や
「おっ、ウーパールーパー!」と食いつく村上選手。
「河原さん知っています?ウーパールーパーって食用にもなるんですよ??」
えっ…知らなかった…。事務所に戻ってから思わずサイトで調べてしまいました。最後に勉強になりました。でも、子供たちが育てているのだからそんなこと言ってはダメでしょう。

明日はホーム開幕戦前最後のトレーニング。再びジェフ千葉との対戦が控えています。ちばぎんカップの快勝にも「あれはプレシーズンマッチ。次はリーグ戦。決して油断は出来ないです」と井原コーチも昨日話していましたが、明後日の試合後に「いい勉強しました」とならないよう、しっかりと準備をして臨みたいものです。ではまた。


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2009年3月11日

思いを届けよう

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担当:大重正人

今日は、週の真ん中、水曜日。開幕のフロンターレ戦から、もう週末のジェフ戦までトレーニングできる日は、今日を入れて3日だけです。ジェフとの対戦は、ちばぎんカップ以来。というか、もうジェフ戦!?という感じでしょう。2月22日は3-1と胸のすくような勝利を収めることができましたが、「プレシーズンとリーグ戦では、相手もまったく違うだろうし、2割3割増しの気持ちで向かってくる」と、平川テクニカルスタッフは、戦術の前にまず気持ちをグッと引き締めます。

そんな気持ちが、もっと引き締まるほどに、今日の日立台は、ほんとに寒かった。「そのコート、暖かそうだね!」と選手に声をかけられましたが、薄いジャージとハーフパンツでで頑張っている選手たちには本当に申し訳ないところ、でもほんとに寒かったです。今日はディフェンスのトレーニングを中心に、最後は6対6で攻撃を意識したトレーニングで終了。

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1時間半ほどの短い練習に「昨日、ちょっとやり過ぎたから(笑)。時間を見るのも忘れてたよ」と高橋監督はおどけます。その成果でしょうか、「攻撃はだいぶ良くなったと思わん?」と報道陣に逆質問するほど。「みんな、しっかり考えてプレーしてるのがわかるよ」。先日のフロンターレ戦では相手に押し込まれながら耐え抜く試合でしたが、週末は「アクションサッカー」でゴールをこじあけて欲しいところです!

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練習後の取材、李選手がWEBサイト、スポーツナビの取材に応えました。ストライカー5人をフィーチャーし、「ゴールへのこだわり」をテーマにしたインタビュー。これまでで一番印象に残っているゴールは?という質問に、これまでは2006年、函館でのコンサドーレ戦のヘディングシュートを挙げていました。それから2年半、いろんな試合経験を積んできたチュンソン選手は、そのゴールを越える思い出の1点を口にしました。今年めざす目標へ向けて、「まずは次の試合で決めたいです」とこちらもゴールの決意を語ってくれました。この模様はスポーツナビで3月31日リリースです。

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午後から、杉山&石川コンビは、そろって学校訪問。先日リリースしました6選手共同の「B to Jシート」のチケット贈呈で、柏市立第二中学校と高柳中学校を訪れました。柏二中では、石川選手が母校・光が丘中時代の恩師との再会で昔話に花を咲かせるシーンも。

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また高柳中では、教室で質疑応答タイムに。思いのほか緊張している学生さんから、少しずつ質問が。杉山選手はMFとして気をつけていることは?という問いに「前と後をつなぐ大事なポジション。人より多く(ピンチもチャンスも)気づくように心がけている」。また石川選手は、足が速くなるには?という難解な質問に「足が速くなるのは簡単じゃない。だから視点を変えて、切り替えや動き出しのスピードを早くすることで補えるはず。一生懸命練習して下さい」とエールを送りました。

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発案者の北嶋選手は「みんなを誘ったときに『ぜひやらせて下さい』と言ってくれて、本当に嬉しかった。いま幼稚園に通っている自分の息子が中学生になった時、『今日レイソルの選手が来てくれたんだよ』ってなるぐらいにまで、このシートが続いてくれたら、すごく幸せなことです」。やっぱり地元地域の子供たちは大切で、宝物のような存在。よりレイソルを身近に感じてもらい、末永く熱くサポートしてもらいたい。選手たちの願いを、チーム全体として、もっと盛り上げていかなければという思いです。

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2009年3月10日

活かすも殺すも

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担当:桜林 舞

開幕戦から早3日。午前中にぱらりぱらりと降っていた雨で、練習場の隅の方には水溜りができていましたが、選手たちがグラウンドにでるころには雨も止んで、暖かな日差しが降り注いでいました。

午前中は古邊フィジコのもとで、ウォーミングアップ。昨日オフでリフレッシュした身体を解きほぐし、今週末のホーム開幕戦まで厳しい練習に耐えられるように身体を覚醒させます。

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ほどよく温まった体で、全選手がグラウンドを周回。ご覧の通り、多くの選手からは笑みがこぼれます。午後練習前のリラックスしたひとときです。

練習終わりや昼食後の選手には、取材のひと時が待ち構えていました。

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選手に声をかける赤いポニーテールの女性は本日ハンディデジカメ初挑戦!その正体は、J:COMのクラブ応援番組「レイソルタイム」でおなじみのMCアッキーさんこと岡田亜紀さん。「結構重いのよ?」と重さすらネタにしながら、次々と選手たちにアタックしていきます。

4月から番組の企画がリニューアルされる、その名も「レイソルの星☆」。インタビュー対象となる選手の「自分だけが知っている素顔」を教えてもらい、その真実を本人に問うというもの。プルプルと重さで震える手で、練習あがりの加藤選手に問いかけるアッキーさんです。

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初回は、杉山選手と菅沼選手。その兄貴分でもある北嶋選手には「キタジさん、見つけた?」と駆け寄り、直撃です。北嶋選手がみるコータとミノルの素顔とは。4月より順次放送予定です。しばし楽しみにお待ちいただければと思います。

午後は開幕戦vs川崎とサテライトvs東京ヴェルディを振り返るビデオミーティングからスタート。「アウェイでの勝点1を活かせるかどうかは、次の千葉戦にかかってくる。ちばぎんカップで勝ったとはいえ、次はリーグ戦。同じ気持ちで臨んだら、絶対勝点3は取れない。緊張感を持っていこう」と高橋監督。

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攻撃を中心としたゲームトレーニングが主体となった午後練習。北嶋選手、ポポ選手、菅沼選手など、ゴールを量産していました。

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大谷選手はちょいちょいボールを蹴りながらランニング。先日の川崎戦で鼻を負傷した小林選手も、午前練習ではジョギングで身体を動かすなど元気な姿を見せていました。

川崎戦の勝点1を、活かすも殺すも千葉戦次第。
2つ目の「レイソルの星☆」を目指して、今日も邁進中です。

2009年3月 8日

開幕から一夜明けて

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担当:石本瑞奈

開幕戦で貴重な勝点1を獲得したレイソル。監督も、「もちろん勝ちたかったけど、この勝点1は大きい。ただし、これは次のホーム開幕戦で勝ってこそ、生きてくる」と語っていました。
一夜明けて、試合に長く出た選手は軽めのメニューで調整しました。GK陣の練習ではいつも通りシジマールコーチの大きな声が響いていましたが、それ以外は穏やかだなと思った瞬間、ある一角から大きな声が。

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山根選手、柳澤選手、比嘉選手、仙石選手の4人がボール回しをしていたのですが、それが罰ゲームつきだったんです。4人の表情は真剣そのもの。結局、一番罰ゲームを多くこなしたのは比嘉選手でした。そこで本人を直撃すると、「気を遣ったんです。僕は年下なんで、やっぱり先輩に罰ゲームはさせられないです」とのこと。おお、若いけど大人のコメントです。でも昔、元プロサッカー選手から「グラウンドに入れば先輩後輩はない」と言われたことがあるので、一応リベンジのコメントをお願いしてみたら、「いや、完敗だったんで」とあっさり。そっちが本音ですか。でも次はきっと頑張ってくれることでしょう。

午前練習が終わると、監督はレイソル後援会のボランティアスタッフから会報誌の取材を受けました。

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こちらはリラックスした雰囲気で始まりましたが、突然若い女性からサッカーについてのつっこんだ質問を受け、監督が驚く一幕もありました。その質問に、監督がとても丁寧に説明していたのが印象的でした。普段、試合などで縁の下の力持ちのようにチームを支えてくれるボランティアの方々。監督も「皆様のおかげで試合ができるんです。選手もそれはよく分かっています」と感謝の気持ちを伝えていました。

午後からはサテライトの東京ヴェルディ戦がありました。メンバーは昨日出場しなかった、もしくは出場時間の短かった選手が中心でした。

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そして、この試合が井原ヘッドコーチのレイソルでの初采配になりました。試合後に「前半20分くらいは我慢の時間だったけれど、そこから自分たちのサッカーをしてくれた」と話していましたが、それにつきる試合でした。

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まずは前半26分、藏川選手のクロスを北嶋選手が頭で合わせます。北嶋選手はゴール以外でも、ポストプレーなどでチームの勝利に貢献しました。因みに北嶋選手のブログはこちらより一足早く更新しています。

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そして2点目は前半34分、大津選手が決めました。昨日の試合後、報道陣に「もっとアグレッシブにやりたかった」と語っていた、その悔しさをぶつけるかのようなシュートでした。「トラップした時からいったん止めてフェイントをかけて、もう一回縦にいくイメージが浮かんだのですが、その通りにできました。澤さんがすらしてくれたのもよかったです」と振り返っていました。

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そして前半41分、トドメの3点目を決めたのはその澤選手。「大津選手からボールをもらったのですが、大津選手にボールが入る前から自然に身体が動いていた。たぶん僕にくれるなと思っていた。いいところに出してくれたから、ひとりかわしたところでゴールが見えて、あの角度だったら外側に巻くようにしてシュートを打ったらゴールキーパーは届かないだろうと思った。」と冷静に振り返ってくれました。今までケガなどで思ったようなプレーがなかなかできずもどかしかったと語る澤選手。「昔やっていたようなプレーが戻ってきた感じがする。質もそうだし、ケガをしていた足首も応えてくれたのですごく嬉しい」と話す表情がとても生き生きとしていて、こちらも嬉しくなりました。

大津選手と澤選手の話を聞いていて、お互いに相手の動きを読んでいるのではと感じたのですが、大津選手はそれを「イメージの共有ができていたんじゃないでしょうか」と話していました。これはすごく大事なことなのでは、と思いました。これからがとても楽しみです。

2009年3月 7日

2009年シーズン開幕に想う

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担当:河原 正明

昨日までの冷たい雨があがり、晴れた今日、2009年のJリーグが開幕しました。
今年は6年ぶりにアウェイゲームからのスタートになります。昨年2戦2敗と苦しんだ等々力競技場に乗り込んでの一戦です。
ホーム側のスタンドを空の色と同化したような、青一色の壁がぐるりと囲んでいます。一方、反対側レイソルサポーターの陣取る一角だけが、黄色い壁となり対峙しています。
その壁が発する声を、叫びを耳にし、肌に感じると「いよいよ、今年も始まるんだ」と何度経験しても自然と気持ちが高ぶってきます。そして、本当に多くのサポーターの皆さんに駆けつけていただいたことに、胸が熱くなる思いで一杯になります。

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午後4時3分、キックオフ。前半開始早々にフランサ選手の放ったシュートがゴールラインを割ったかに見えましたが、惜しくもノーゴール。その後もレイソルが攻めるものの、川崎も守りが堅く得点を奪うことができません。一方、強力な攻撃陣を擁す川崎の攻撃は、のちに高橋監督が「粘り強かった」と称えたDF陣がゴールを割らせません。そのままハーフタイムへ。

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今季リーグ戦初ゴールを決めたのは菅沼 実選手。後半立ち上がり、先制点が欲しい場面でポポ選手のクロスに頭で合わせての得点。「ポポが良いボールをくれたから」とアシストしたチームメイトの殊勲を称えるものの、自身の出来には「もっともっとできるし、やれたはず」と反省の弁がまずは口をついて出てくるのでした。

その後ゲームは次第に膠着状態からホーム川崎ペースとなり、77分に小林選手が相手シュートをブロックしたこぼれ球をタイミングよく走りこんだチョンテセ選手に決められます。その後も後半だけで14本ものシュートを浴びる猛攻を菅野選手・古賀選手を中心にした守備陣がしのぎ、一方攻撃陣もカウンター攻撃で攻めるものの、時間切れの引き分けとなりました。
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残念ながら高橋レイソルは初陣を勝利することは出来ませんでした。会見では試合について「チーム全体で意思統一ができていた。得点を奪い、そして守備も出来た。守備については90点」と評価していました。しかし「今年やろうとしているアクションサッカー、攻撃の部分では物足りない部分があった」と厳しいコメントも。次節千葉戦そして、今季目指すに向けて手ごたえと収穫、反省点が見つかった試合だったと思います。
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試合後選手たちから次々と「監督に初采配・初勝利をプレゼントしたかった」との言葉が聞かれました。
小林祐三選手も開口一番「勝てずに悔しい」と一言。前半に負傷した影響で試合中何度もピッチを離れる場面が多かったにもかかわらず、集中を切らさずに最後の砦として身体を張り続けた90分でした。攻撃陣の奪った先制点を守りきることが出来なかったと想いを吐露したものの「次は、ホーム日立台。サポーターの皆さんにとっても本当の開幕戦。ちばぎんカップ以上の内容で千葉にスッキリと勝ちたい」と語っていました。なお、心配される負傷については近日中に検査の予定です。


開幕の大一番で先日のちばぎんカップに続いてゲームキャプテンを任されたのは杉山浩太選手。「キャプテンとしてのプレッシャーはあったけど、タニとキタジさんに支えられました。」


実は今日、大谷選手は等々力までユースの後輩でもある比嘉選手、山?選手と共に駆けつけ、スタンドから試合を見守っていたのでした。
ベンチからピッチの上で闘うメンバーを鼓舞し続け、あるいはスタンドから声は届かずも、熱い想いを送る。杉山選手はそのメッセージを感じ続けていたからこその言葉だったのではないでしょうか。

一人一人が、ひとりひとりを思い、尊重し、協力し、感謝する。こうしてチームは出来ていくんだなと、改めてその過程を見られること、感じることができることに感動を覚えています。そしてもちろんこの「信頼と共感」をサポーターの皆さんと分かち合っていくこと、この想いを今シーズン通じて繋げていくことこそが、2006年から続く大事な大事なクラブの約束事です。
試合後ゴール裏から選手へ向けられた「柏で勝とう!」の言葉。選手もしっかりと受け止めているはずです。次週もホーム日立台でPra Frente、共に前へ進んでいきましょう。

明日はサテライトJリーグ東京V戦、日立台で13:00キックオフです。なお、会場内には駐車場はございません。昨年のサテライトJリーグでも施設利用者の方の車が出れなくなる事態も起きました。くれぐれも自家用車でのご利用はご遠慮いただき、公共交通機関のご利用をお願い申し上げます。

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2009年3月 6日

決戦前夜

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担当:大重正人

「フロンターレ戦への準備はしっかりできたと思います」
どしゃぶりの雨に濡れた高橋監督は、こう話を切り出しました。1月1日の天皇杯決勝戦から、1月22日のチーム始動。灼熱のグアム、暖かだった鹿児島とほぼ順調なキャンプを送り、日立台で最後の総仕上げ。ちばぎんカップで3-1と快勝し、「それまでいい試合ができていなかったから、この2週間は選手たちも気持ちよくトレーニングできたんじゃないかな」と、新生・高橋レイソルの追い風となるゲームとなりました。

今日は、「ギガント、寒いね」と不惑の大津トレーナーがかわいらしくなってしまうほど(?)、強烈に冷たい冬の雨でした。しかし雨音をかき消すほど選手たちの元気な声が響きました。ウォームアップからミニゲーム。といっても、2グループに分かれて、5対5+フリーマン1(常に攻撃側に参加)、そしてコーンのゴールを二つ置いたもの。ボールポゼッション、攻守の切り替え、どのゴールを狙うのか、フリーマンをいかに使うか。同じミニゲームでも、高橋監督が求める「考えるサッカー」が凝縮されたゲームです。

「チュンソンが、パス10本通したら1点にしようって面白いこと言ってたなぁ」。ミーティングでそうつぶやいた高橋監督はその提案を柔軟に取り入れます。リードしていてもゴール前に引きこもっていれば逆転されてしまいます。ここでもPra Frente精神が求められます。アラサー世代が集まったグループ、最後はフリーマンの北嶋選手がまさかのオウンゴールで思わぬ決着。「ゴールも4つあるし、どっちのチームにいるかわからなくなっちゃうし……」と苦笑。「ナイス、キタジ?☆」と勝利がプレゼントされた古賀選手たちからもみくちゃに。山根、藏川、古賀、北嶋。ベテラン陣は今日も変わらず、大好きなサッカーを楽しんでいました。

「メンバーの18人には、チームを代表して戦うという自覚と責任をもってほしい。今回はメンバーから外れた選手たちも、長いシーズンでは戦力になってくれると思う」とチームがひとつになって戦うことを選手たちに求める高橋監督。「勝ち点55を獲るために、勝ちにこだわりたい。もちろん川崎のアタッカーはすばらしい選手が揃うけど、ウチのディフェンダーだって負けていないよ。そう信じています」。

勝利を信じ、仲間を信じること。
12月まで続く34試合の長い道程は、いいときも悪いときもあるでしょう。
それでも下を向かず、常に前を見据え、共に手をとりながら、しっかり歩を進める。
まずは、明日の16時。等々力競技場へすべてを結集です。
試合前は譲っても、試合後には乾杯したい!

2009年3月 5日

想い

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担当:桜林 舞

昨日までスタジアムの傍らに積もっていた雪もすっかり解けて、とても暖かい日でした。ぽかぽか陽気でしたが、記者さんよると「明後日の川崎戦は寒いらしいですよ」とのこと。

つかの間の初春を日立台で堪能しながら行われた練習は、久々にフルコートでのゲームとなりました。11対11で行われた練習風景は、ここに掲載することはできませんが、「やっぱりフルコートでのゲームは、広いですよ!」と栗澤選手。広々としたコートで選手たちが真剣にボールを追いかける姿を見ると、ますます「開幕が近いなぁ」という実感が沸いてきます。

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「写真、撮らないで下さいよ?」と嘘か本気か菅沼選手。「昨年より得点を取りたいです。自分の背番号にあやかって15点!あ、言っちゃったよ?」と自分自身に突っ込みを入れながらも、フル充電のミノルーニーです。

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「まだ実感は沸いていませんが、開幕戦、楽しみですね。早く始まって欲しいです!2009年モデルの柏レイソルは、昨年までのベースを保ちつつ、試行錯誤しながら進んでいくんじゃないですかね」と髪の色を変えたばかりの小林選手。「レイソルに加入して6年目なんですけれども、アウェイの開幕戦は初めてなんですよ。でも加入した2004年以来開幕は負けていないという縁起のいいデータもあって。今年もそれにあやかって、勝利で飾れればと思います」。

というわけで記録を調べてみました。

(J1)2003年3月22日(土)16:00 vsFC東京 味スタ ● 1-2
(J1)2004年3月13日(土)15:00 vs大分トリニータ 柏 ○ 2-1
(J1)2005年3月6日(日)15:30 vs川崎フロンターレ 柏 △ 1-1
(J2)2006年3月4日(土)14:00 vs湘南ベルマーレ 柏 △ 1-1
(J1)2007年3月4日(日)16:00 vsジュビロ磐田 柏 ○ 4-0
(J1)2008年3月9日(日)14:00 vsジュビロ磐田 柏 ○ 2-0

直近の2年間は、記憶に新しい完封勝利でジュビロ磐田に快勝でした。「DFとしてはやはり零封に押さえたいです」と古賀選手も言っていました。

「昔はそんなに意識していませんでしたが、最近は『開幕戦』が特別なものだという意識が芽生えてきました。1年に1回しかないものですし」と自然体で語ってくれたのは杉山選手です。

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午前練習後、サッカーダイジェストの取材を受けた南選手。「選手で決めた『勝点55』という目標は意外とすんなり決まったんですよ。昨年が11位、一昨年が8位。今年はJ1に復帰してから3年目。僕も、チームも、もっと上を目指して、もっと強くなっていかなければいけないと思っています」。レイソルで12年目を迎えるベテラン南選手のインタビューは3月24日発売号に掲載予定です。

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駐車場で呼ばれて振り返ると、「広報日記のネタに」と手を差し出してくれた心優しき某選手。「シジマールコーチがみんなにくれたんです」と見せてくれたのは、文字が書かれた35センチほどの鮮やかなレイソルカラーのリボン状のもの。サッカーファンの方ならご存知の方も多いかもしれませんが、これは「ボンフィン」と呼ばれるブラジルのお守りです。

「LEMBRANCA DO SENHOR DO BONFIM DA BAHIA」を直訳すると「バイーア州ノッソ・セニョール・ボンフィン教会の記念品」という意味になります。1990年前半のJリーグ開幕当初、ブラジル選手が腕や足に巻いていたことから日本でもよく知られることになったのだそうです。当時は「プロミスリング」の名前で親しまれていたようですが、紐が切れた時に願い事がかなうというもの。

もうひとつは、少しわかりにくいですが、手のひらの真ん中にある白いもの。人差指と中指の間から親指の先を出した握りこぶしの形をしたものが、ネックレスチャームのようになっています。こちらもブラジルの魔よけのお守りとされているものです。

「2つもらったんで、一つあげますよ」とボンフィンを1ついただいてしまいました。ボンフィンと一緒に写真を撮らせてとお願いしたのですが「いや、いいです」と断固拒否されてしまったので手のみの登場となってしまった心優しき某選手。昨日の日記での登場の仕方に「僕、練習嫌いの人みたいじゃないですか!」と少し心外そうにしていたというヒントのみでご想像いただければと思います。

それぞれの、開幕戦への準備。
それぞれの、開幕戦への想い。

そして、続く、おのれとの戦い。

2日後、いよいよ、幕が上がります。

2009年3月 4日

開幕まであと3日

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担当:河原 正明

寒かったですね、今朝は。布団から出たくなかったという人、いやいやどんだけ雪が積もっているのかとワクワクして起きた人と二分されるでしょう。

「明日、雪で午後の練習なくならないですかね?」と昨日呟いた桐畑選手は、間違いなく後者であったでしょう。昨日から関東地方に降り続いた雪のおかげで、日立台もうっすらと雪化粧を。しかし、その雪も練習が始まると、隅に辛うじて形が残る程度までに小さくなっていたのでした。残念ながら、桐畑選手の願いも淡雪のごとく消え去ってしまったようです。

開幕までのカウントダウンもあと3つ。トレーニングを行うピッチの上にもピーンと張り詰めた空気が流れます。だれが開幕戦にメンバー入りするのか。さらには誰がスタメンを勝ちとり、あの開幕独特の緊張感と爽やかさの中、緑のピッチに出てくるのか。
あと2日、ピッチ上での闘いも厳しさを増しています。しかしその一方で監督・コーチと選手、あるいは選手同士がそれぞれの理想を求めて、共に切磋琢磨し、力を与えている姿を垣間見ることができます。

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菅沼選手も居残りでのシュート練習を。今日は練習の早いうちから、GK陣のウェアはぬかるんだピッチで泥だらけに。それでも最後まで練習に付き合う姿からは、フォアザチームの精神が伝わってきます。

いいチーム状態で、開幕を迎えられますよう、広報スタッフのみならずチーム一丸でサポートしていきます。

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さて、今日の午後、我孫子市役所を石川直樹 柏レイソル選手会長と訪問しました。柏レイソル選手会によるホームタウンへチケット寄贈活動も早くも6年目、今年から代表寄贈先となる8市を順番に訪問していくこととし、今回初めて我孫子市に選手会として訪問をし、星野 順一郎市長に直接チケットの目録をお渡しいたしました。

星野市長には先日行われたクラブ主催のキックオフパーティーにもご出席いただき、その際に石川選手会長ともすでに挨拶を交わしていたこともあり、終始和やかなムードの贈呈式でした。
Jリーグ昇格来より応援し、昨年も数回試合観戦をしたという市長。まずは「やっぱり日立台で見るのがいいんだよね。」と一言。「これから我孫子にもサッカー小僧が増えるように大切に活用します」とお話いただき、石川選手会長も「レイソルに興味を持って欲しい。そして試合を見て、帰るときに何かひとつでも感じて欲しい」と答えていました。
この寄贈チケットは8市の福祉活動に利用されます。

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同じく本日「井原シート」寄贈のリリースをしました。
実は加入直後に井原コーチからお話を受けたのですが、一番最初に井原コーチと会話したのがこの件でした。以前より自身の引退試合の収益の一部を骨髄バンクに寄付するなど、社会貢献活動を積極的に行ってきたこともあり、ごくごく自然体で寄贈の申し入れをされたことが非常に印象的でした。
受けていただく柏市社会福祉協議会のご担当者の方は、実はその引退試合にも駆けつけたほどの大の井原コーチファン。今回お話をした際も「個人で戴くものではないのですが(笑)、なんだかすごいです!」と」やや興奮気味でした。こちらは柏市の社会福祉活動に利用されます。


最後に今日「柏レイソル公式イヤーブック2009」が発売されました。皆さんの期待に応えられたのか?いざ発売になり、自分たちの手から生まれたものが、誰かの手に渡る瞬間はドキドキするものです。ぜひ多くの方が手にとっていただけますように。レイソリスタ、e-レイソリスタで好評発売中です。

2009年3月 3日

ひな祭り

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担当:石本瑞奈

開幕戦まであと4日。私は1月から広報を担当していますが、本当にあっという間でした。そんななか、チームはアウェイの川崎戦に向けて、いつも以上に気合の入った練習をしていて、いよいよリーグ戦が近づいたのだなという実感がわいてきました。

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ところで、今日は3月3日、ひな祭りです。そこで練習後に、選手・スタッフのなかで娘さんをお持ちの方にいろいろと聞いてみました。

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まずは澤選手。「娘はまだ遠く離れたペルーにいるので、そばでひな祭りのお祝いしてあげることができません」そうなんです。奥様とお嬢さんがまだ来日していないんですよね。心なしかやや寂しそうだった澤選手。来年は一緒に過ごせるといいですね。

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そして2人目は、先月女のお子さんが生まれて2人の娘を持つ父となった古賀選手。今回は奥様がお子さんたちとまだご実家にいらっしゃるので、こちらも遠く離れています。そんな古賀選手にひな祭りの話をしてみると、「娘にこの間ひな人形を買ったんですよ。上の娘は3歳なんですけど、とにかくすごく喜んでくれて、あんなに喜んでくれるんだなって、自分も幸せな気持ちになりました」と嬉しそうに話してくれました。

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3人目は高橋監督です。「ひな祭り?特にその用事で連絡はしないかな。昔はおじいちゃんおばあちゃんに買ってもらったおひな様でお祝いしたけどね」となつかしそうに話す監督。娘さんは先日高校を卒業して、髪を大人っぽい落ち着いた茶色に染めたそうで、「いつか巣立っていってしまうんだろうなあ」とポツリ。地元にいらっしゃる娘さんを思う姿は、よき父という感じでした。

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最後に番外編ともいうべきなのが、井原ヘッドコーチ。午前練習後、誰もいなくなったグラウンドでひとり黙々と走っていました。一周およそ650mくらいなのですが、井原コーチは「10周走っただけですよ」とのこと。あっさりと6km以上走ってしまうところがすごいです。「いつも体調を万全にしておきたいので、時間のある時は走っています」という井原コーチ。そんな井原コーチにひな祭りの話をしたら、「僕の子供は男の子なので、5月は飾りますよ」とにこやかに答えてくれました。まだ2歳ながら、すでにお父さん譲りの運動神経の良さを見せているらしく、ちょっぴり誇らしげだった井原コーチ。5月の端午の節句の際は、ぜひお話を聞かせて下さい。

と、ここまで書いてふと外を見ると、雪が降りしきっていました。雪の日も大変ですが、やんだ後、道が凍るととても危険です。皆様、くれぐれもケガにはお気をつけ下さい。

2009年3月 3日

ブレイクタイム

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担当:桜林 舞

本日は、チーム最年長・フランサ選手の33回目の誕生日でした!
「チーム最年長ですね」と記者陣に問われ、「本当にそうなんですか?」と笑いながら記者さんに問いかけるフランサ選手の姿がありました。間違いなくチーム最年長。同じ年生まれは山根選手となりますが、3月生まれのフランサ選手は、7月生まれの山根選手より、日本的には1つ上の学年となります。


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「17歳の時にブラジルでサッカーのプロ選手になったことを、ついこの間のことのように思います」。そう語るフランサ選手の言葉は、日々最善を尽くしてトレーニングに励んだ結果、気づけば現在の自分がいる、ということなのでしょう。

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ひとつ年を重ねた今日も「いつもと変わりなく、いつも通り練習して、サッカーに臨んだ」一日だったようです。こほこほと少し咳をしながら「風邪明けだったので、少し見苦しいところをみせてしまって、申し訳ありませんでした」とメディア陣に一声かけて、練習場を後にしたフランサ選手でした。

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オフ明けは2部練習。フィジカル練習の午前練習を終えて、午後はビデオミーティングスタート。28日行われたソニー仙台戦の映像を見ながら、高橋監督は具体的に細かな指示を出します。「ここはこうした方が選択肢が拡がるんじゃないかな」「ここはこうした方が他の人がサポートしやすいんじゃないかな」。口調は優しくても、ずばりと核心を突いた言葉が繰り出されます。

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午後の練習では、3チームに分かれた10対10。バスン、バスンと練習にしては激しい選手たちのぶつかる音が練習場に鳴り響いていました。

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そんな折、ふと、スタジアムに走る人影が。リハビリの選手が走っているのかしらと思い、近くまで顔を出すと、橋本選手と柳澤選手がピッチの外周を肩を並べて走っていました。パシャ、パシャとシャッターを切ると、コーナーを曲がる折もカメラから視線を逸らさない柳澤選手。そういえば2年前も現在モンテディオ山形に期限付き移籍中のの長谷川選手とともに、いつまでもカメラ目線でいてくれたなぁと、フランサ選手ではありませんけれども、ついこの間のようにしみじみと感じたのでした。と、両選手を撮影していると「僕は一緒に撮ってくれないの?」と、拗ねていたのは神田メディカルスタッフだったりするところが、実にレイソルらしいところだと思います(笑)

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そして、全選手が引き上げた後のグラウンドでは、高橋監督はもちろん井原ヘッドコーチや石川コーチ、古邊、松原フィジカルコーチ、平川テクニカルスタッフや、「あ、やっぱりやってるやん」と呟きつつ合流するフランサ選手のインタビューを終えた公文通訳。ほんの少しのブレイクタイム。食後のコーヒータイムのように、練習後のボールゲームは、スタッフ陣が安らげるひと時なのでしょう。そんな光景も、実にレイソルらしい風景ではないでしょうか。