担当:大重正人
早朝、韓国vsアルジェリアの試合もまた、思わぬ展開となってしまいました。2-4と敗戦。グギョンは後半33分まで奮闘してメンバーチェンジとなりました。これで1分1敗の勝ち点1。グループ突破へは日本と同じ厳しい状況に。今回のワールドカップはアメリカ&アフリカ勢の活躍と、ヨーロッパ&アジア勢には厳しい結果が目立っています。日本も韓国も、アジアの代表として、最後の一戦に一矢を報いてほしいです!
明日、いよいよこのキャンプ初めてのトレーニングマッチが行われます。明日試合を行う昌原スポーツセンターをホームスタジアムにしているのは、Kリーグクラシックの慶南FC。そして昌原市庁FC(韓国ナショナルリーグ、3部相当、日本ではJFLに該当)です。当初、昌原FCとの対戦予定でしたが急きょ変更となり、全南ドラゴンズと対戦することになりました。ここ数年はKリーグで中位以下でしたが、今季は12節を終えて4位につけているクラブです。ちょっと韓国Kリーグについて勉強してみました。
2013年に二部制となり、一部にあたる「Kリーグクラシック」は12チーム。現在の順位の並びでいうと、
浦項、全北、済州、全南、蔚山、水原、釜山、城南、FCソウル、慶南、尚州、仁川。
上位3クラブがACL、12位が自動降格、11位が入れ替え戦へ回ります。
二部は「Kリーグチャレンジ」と呼ばれ、10チームが所属しています。
大田、大邱、安養、江原、水原FC、高陽、光州、富川、安山、忠州。
昌原FCから全南ドラゴンズへ対戦相手が変わり、Kリーグの強豪クラブと対戦できる、またとない機会となりました。日本と縁のある選手は、ステボ選手ですね。湘南時代にはカオルとチームメイトですし、昨年8月は日立台で対戦しました。ACLでは水原戦、あの6-2の大乱戦でも戦った長身FWです。
全南を率いるのは河錫舟監督。ハ・ソッチュ、またはハ・ソクジュと書き直せば、ご記憶の方も多いことでしょう。90年代アジア屈指の左サイドバックで、Jリーグではセレッソと神戸で計3シーズンプレー。また、韓国代表として、1997年のワールドカップ予選、国立での日韓戦が思い出されます。
山口素弘選手(現・横浜FC監督)が鮮やかな切り返しからのループシュート、スーパーゴールで日本が先制するも、後半に徐正源選手(現水原三星監督、昨年ACLで対戦しました)がつないだボールを、河錫舟選手がヘディングゴール。日本国中を失意のどん底に落とした逆転負けは、日本のサッカーファンにとっては一生忘れられない苦い記憶でもあります。そのピッチには、井原コーチが日本代表キャプテンとしてピッチに立っていました。そして布部コーチは、なんとヴィッセル時代のチームメイトでした!「5歳ぐらいソッチュさんが上かな。めっちゃかわいがってもらって。もうほんと『兄さん』ですわ。当時はキムドフン、チェソンヨンの韓国トリオが強烈でしたね。明日、楽しみですね!」久々の再会、どんな言葉がかわされるでしょうか。
試合前日のトレーニングは、日立台と同じくリラックスゲームでした。グリーンチームはドゥー、マス、ダイスケが前線に張って、時にはワタルやナベまで上がるという特異な構成。もちろん「パワープレーがんがん行くぞ!」と、クドーの右クロスやハイボールから力強く押し込んでゴールを重ねます。
対するレッドはクリ、タニ、ケンタ、カオル、ワコら小柄な選手たちが足元できれいにつなぐ地上戦で見事に応戦。
最後は「ゴールデンゴール!」という監督の一声でクライマックスに。グリーンが強引に決めるかと思ってそちらのゴールでカメラを構えましたが、見事レッドチームがVゴールを決めてタイムアップ。パスサッカーがパワープレーを上回る、なんとも複雑な?結末に終わりました。ただともにゴールがたくさん入り、活気あふれるいいムードでトレーニングマッチを迎えられそうです。
また27日の対戦相手は、建国大学に変更となりましたので、併せてお知らせいたします。