2020年12月30日

今年もありがとうございました

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担当:大重正人

2020年は今日を入れて、残り2日になりました。いつもなら、選手たちの移籍のお知らせがニュースページに一杯になるところですが、ルヴァン決勝を控えていることもあり、今日のトップ昇格2名の発表が初めての加入リリースになりました。

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まず、大嶽拓馬選手、9月にはトップチーム登録されていたように期待を集めていた左サイドバックです。172cmと大柄ではありませんが、左足での正確なキック、また前へボールを運ぶ推進力も備えた攻撃的な選手です。そしてもうひとりがGK佐々木雅士選手。数々のJリーガーを生み出してきたレイソルアカデミーから、また期待の新人がプロとなります。年代別の日本代表に選ばれ続けるなど早くから将来の飛躍が待たれていた素材です。ツイッターにはユース時代を一緒に過ごした仲間や先輩からもたくさん祝福のコメントが寄せられています。2人はこの秋から、時折トップチームでの練習にも参加しており、プロになる準備を一早くスタートさせています。コメントは下記のとおり寄せてくれましたが、またお披露目の機会には肉声をお届けできればと思います。
https://www.reysol.co.jp/news/topteam/033790.html
https://www.reysol.co.jp/news/topteam/033789.html

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ただ幸いなことに、ルヴァンカップファイナルが1月4日に残っていることもあり、いい意味で年の瀬を過ごしている感覚がまったくありません。チームは、19日の川崎戦のあと3連休でリフレッシュし、そのあとの日月オフを挟んで、ずっと日立台でトレーニングを続けています。

連戦に次ぐ連戦のシーズン。ネルシーニョ監督も「今年は試合に向けた回復がほとんどで、なかなか試合に向けてのトレーニングが積めなかった」と振り返っています。ただ、ここにきての2週間は、久しぶりに当たり前のトレーニングがようやくできている、という感覚です。監督も「技術的な部分、戦術的な部分、やること自体はそれほど変わらないが、より足りなかったものにフォーカスしたトレーニングを積めています。非常に良いトレーニングができている」と、FC東京戦に向けた準備が日々整ってきました。

選手たちの表情も明るく、声もよく出て、充実しているように映ります。ほとんどの選手が初めて迎える「ファイナル」。自然と気持ちも高まり、一日も早く国立で戦いたい、そんな気持ちが溢れています。きのうメディア対応に臨んだクリスティアーノ選手も「私は2015年からレイソルに加入して、ずっとタイトルを取りたいと言い続けてきた。これまでも準決勝と惜しいところまでいったが、今回はあと1試合勝てばタイトルに手が届く。すごく気持ちが高まっています。絶対にこのチャンスを逃したくないです。全選手が決勝でプレーをしたいと思っているので、その気持ちをぶつけてタイトルを取りたいと思います」

あす大晦日、そして正月三が日も返上して、もちろんトレーニングです。3日には新しい国立競技場での前日トレーニングがあります。10月末にスタジアムの下見をさせていただきましたが、東京オリンピックのために作られた最高の施設、大舞台です。バス到着からロッカールームへの導線はシンプルで、ロッカーはとても広く、真新しさで光って見えます。また前日トレーニングの模様、前日会見の様子はお伝えさせていただきます。

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皆様におかれましては、コロナ禍のさなかではありますが、まずは健康で無事に、そして年末年始の楽しい雰囲気をお過ごしください。そのあと、最高の瞬間がやってくると信じて、1月4日をお待ちください。レイソルはあと5日間、最後まで走り続けます。それではよいお年を~

2020年12月19日

最終戦とキリ

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担当:大重正人

まず、開幕戦を除いて、観客数制限試合が続いた今シーズンで最多となる5137人の皆様にご来場をいただきまして誠にありがとうございました。今季のホーム最終戦、そしてチャンピオンチームのフロンターレを迎えての一戦に多くの期待を込めて、スタンドの座席が等間隔にきれいに埋まりました。結果的に2-0から逆転されたという悔しい試合をこう評すべきではないかもしれませんが、それでも川崎を相手にして特に前半からの戦いぶりにはとても高揚感がありました。

一部休養を挟んでいた選手もいましたが、極寒のアウェイ広島戦から移動日込みの中2日にもかかわらず、フロンターレのパスワークに前線からのプレッシングがはまり、「何回か良い形で前向きにボールを奪うシーンを作れていたので、試合の入りは悪くなかった(古賀選手)」という言葉通りでした。そこで生まれたオルンガ選手の先制点、自陣北爪選手からのフィードをクリスがワンタッチで流すと、フィフティフィフティのボールを相手と1対1で競り合うというミカにとってはあつらえ向きのシチュエーションに。強靭なコンタクトで相手を跳ね飛ばし、飛び出してきたGKも軽やかにかわし、あとは流しこむだけでした。99%確定していたといっても過言ではなかった得点王、さらに1点を積み重ねる28得点目をマークし、堂々のタイトル獲得となりました。おめでとう、ミカ!!!

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1点リードで迎えた後半開始早々には、北爪選手の前への推進力がゴールにつながりました。あの場面は、ケンゴやミカなど前から奪いに行くという姿勢がセカンドチャンスにつながり、最後蹴りこんだのは瀬川選手が豪快にネットを揺らしました。写真を見て思いましたが、セガちゃんのゴールはここまで味方を嬉しくさせるのかと。

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だからこそ、このリードした時間帯を少しでも長く運びたかったという思いです。セットプレーとビルドアップの乱れからの連続失点。9分間で振り出しに戻したところに、好機を見逃さない今年のフロンターレの強さを見たような気がします。このクラブを負かさないと上には行けない、タイトルは獲れない。その大きな指標として、立ち向っていかなければならない相手です。

試合後には最終戦セレモニーがありました。秋山浩保柏市長からは大きなエールをいただき、瀧川社長、ネルシーニョ監督、大谷選手からは皆様の応援への感謝がありました。そして最後に壇上に立ったのは桐畑和繁選手でした。ユースから数えて18年間、柏一筋で進んできた道にここで一区切りをつけることになりました。

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「みなさん、こんにちは、桐畑です。
突然の発表になってしまうんですが、ユースから含めて18年間お世話になった柏レイソルとお別れすることになりました。あと2年やれたら20周年でキリがいいなと思っていたんですが、そんなに甘くありません、、、、」

神妙に耳を傾け、静まるスタンドに向けて「笑ってください!」と言えるのが、一番のキリらしさです。基本は明るくて、ムードメーカーで、でもナイーブなところもあって、声をかけづらいという時もありました。でも、それは大好きなサッカーに真剣に取り組んできたからこそで、選手だからちょっとうまく行かないときもあるだろうし、そんな時に険しくなるのは仕方ないことだと思って見守ってきました。と思っていたら、急に超絶天才的なイジリを浴びせてきたりもします。

「今年コロナウイルスが流行り、皆さんにとっても本当に大変な1年だったと思います。大好きなレイソルを大きな声で応援できなかったり、スタジアムに気軽に来られないなか、こういう状況でもスタジアムに来て柏レイソルを支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。

柏レイソルの選手になって15年間という長い時間を考えると、僕の出場した試合数は本当にさみしい数字です。それでも試合に出たい、負けたくない、そう思いながら毎日を過ごしてきました。数としては決して誇れる数字を残せたわけではありませんが、少ない試合数だからこそすべての試合、自分の中で、大切な宝物になって、ずっと心の中に残っていくと思います。

そんな試合にも多く出なかった僕にも日立台のサポーターの皆さんは大きな声援と、大きな愛を僕にたくさんくれました。今年はいまゴール裏には人がいませんが、いつもだったら熱いゴール裏のサポーター、そして同じぐらい熱い気持ちを胸に秘めながらメインスタンド、バックスタンドで応援してくれるサポーターに囲まれてプレーできるこの日立台が大好きでした。

もうここでプレーできないというのはさみしいですが、ここでプレーできたことを僕の人生の宝物として、ずっと持って生きていたいと思います。伝えたいことがいっぱいあるのに、うまく言えませんが、本当に皆さんに感謝しています。

2021年1月4日、柏レイソルは絶対にタイトルを獲ります。みんながこの苦しんだ1年、そして来年がもっといい方向に行けるように、ここにいる最高のチームメイト、スタッフ、会社のみなさんと1月4日まで全力で戦うので、会場に来る来ない関係なく、テレビの前で柏レイソルを応援してください。

これだけは言いたかったんですけど、2018年、たくさんのチャンスをもらい、サポートをしてもらったのに、自分のプレーのふがいなさで大好きな柏レイソルを降格させてしまってすみませんでした。これだけは言いたかったんです。ずっと大好きな柏レイソルだったからあの2018年、自分がレイソルの力になれなかったことをみんなに謝りたくて。でも、今言えたんで、ちょっとすっきりしました。

最後になりますが、自分の私事で、ちょっと一言しゃべってもいいですか?あ、その前にあったんです。ほんとは手紙を用意してたんですけど、航輔が読むなって言うから、自分を見失ってました。選手のみんなにここであいさつしたいんですが、まだ終わりじゃないんで、ここではあいさつしません。1月4日までよろしくお願いします

それと家族のみんなにレイソルのユニフォームを着てかっこいい姿を見せられないのが悔しいけど、これからもかっこいい父として生きていくのを約束します。そしてこんなにでっかく健康でプロサッカー選手になれるように育ててくれた両親、小さいころから支えてくれた兄弟、本当にありがとう!

みんなとお別れするのは悲しいんですが、本当に15年間、18年間だ、ありがとうございました!1月4日ルヴァンカップ獲るぞ、柏レイソル、ありがとう!」

DAZNの下田アナウンサーが触れて下さったのがとても嬉しかったです。「降格した時の話をしていましたが、2011年、レイソルがJ1即優勝した時、菅野がケガをしていたときには、彼が頑張って優勝してますから」と。今日はフロンターレにやられ返されましたが、2011年8月の日立台川崎戦、0-2から3得点挙げて逆転した試合が、私個人的に最も思い入れの深いレイソルのベストゲームです。そのゴールを守り、勝たせてくれたのがキリでした。

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「まじめやつが...苦手」と言いながら、悩んで一生懸命しっかり考えてくれたんだろうなという公式サイト向けのコメントです。「本来ならこの日でシーズン終了ですが、幸せなことにルヴァンカップ決勝まで柏レイソルの一員としてみんなと一緒にサッカーできる時間があります」。キリと私たちレイソルにはまだアディショナルタイムがあります!

2020年12月18日

明日はリーグ最終川崎戦

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担当:大重正人

あす、今季のリーグ戦最終戦、34節を迎えます。短かったような、長かったような、そんな今シーズンだと振り返って感じます。短いという点では、実質7月から12月のわずか6か月間で1シーズンの試合を消化したということ。長かったという意味では、2月に始まり、この12月19日、20日の週までリーグ戦が組まれているということ。我々も新型コロナウイルス感染があり、多くの方にご心配とご迷惑をおかけしてきた中ですが、医療関係の方のサポートなど、何とかゴールが見えるところまでやってこられました。サポーターの皆様にも、ご不便の中にもかかわらず、感染対策へのご理解ご協力をいただいておかげで試合を続けることができました。

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その最後に迎えるのは、川崎フロンターレ。早々と今季J1優勝を決めた、文句なしの実力を示してきたチャンピオンチームです。引退を表明している中村憲剛選手にとっては、リーグ戦の最後の試合となります。今節に向けてマッチデープログラムのインタビューを受けたオルンガ選手も「彼らがすばらしいチームであることは間違いないです。いろいろな選手が特徴を発揮して、チャンピオンにふさわしいサッカーをしていた」と称えました。

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ただレイソルとしても、そうした強敵をいかにして打ち破るか、今季このチームで戦ってきた集大成、培ってきた力を図るにはこれ以上ない相手です。7月のアウェイ戦、フロンターレの力や完成度の高さを見せつけられたのは事実ですが、レイソルも再開3試合目で一番苦しかった時期だったとも思います。そのあとの湘南戦から4連勝と調子をぐっと上げました。

あれから半年たって、もちろんフロンターレの強さは変わらず際立っていましたが、我々も成長してきたはずです。27得点のオルンガ選手というスーパースコアラーがいて、そのミカを活かし活かされる周りのアタッカーたちがいて、一方でボランチから最終ライン、GKキム選手と体を張ったディフェンスで、J1昇格1年目で7位以上を確定させています。最後勝って、ひとつでも上の順位へ。

リーグ戦では10月10日の神戸戦以来勝利のない日立台で、この1年支えて下さったサポーターの皆さんに恩返ししたい、そういう思いをつないでチームは戦います。試合後には、最終戦セレモニーでネルシーニョ監督や大谷キャプテンがお礼の言葉やご挨拶をさせていただく予定です。また柏ホームタウンサンクスデーでご来場の秋山浩保市長にもお言葉をいただける予定です。チケットは完売となり、誠にありがとうございます。明日はDAZNに加え、NHK総合での生放送もあります。スタジアムに来られない方は、ぜひ画面越しにご声援下さい。

明日は「セブンパーク アリオ柏 エキサイトマッチ」。今季も試合日だけでなく、ショッピングモールで長い期間キャンペーンをいただき、アリオ柏でレイソル選手たちの写真やイエローを見る機会がいっぱい増えました。この最終戦でも、先着1500名様に対して、ハズれなしのプレゼント抽選会を実施くださいます。10名様に当たる「超BIGタオル」は今年の始動日に撮った全身写真がズラリと並んだ壮観の非売品グッズです。そのほかにもオリジナルのレジャーシートやエコバッグ、缶バッジが当たるチャンスです。ぜひ日立台のアリオブースへお越しください。
https://www.reysol.co.jp/news/event/033753.html

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2020年12月17日

広島戦

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広島に到着した試合当日の日中、スタジアムへ向かうところでチラチラと白い雪が舞い始めました。降ったり止んだりの状況が続くなか、18時すぎのウォームアップの頃にはさらに雪が強まり、ピッチもかなり白くなって、雪の日用のカラーボールを用意されました。エディオンスタジアムでは、2018年の強烈な暴風の中での試合も思い出されますが、この日も選手たちにとっては非常にタフなコンディションになりました。平日のナイトゲーム、気温0.7℃と12月の厳しい寒さの中でも100人以上の黄色いレイソルサポーターの手拍子がピッチに届き、選手たちを後押ししてくださいました。

立ち上がりから相手がボールを保持し、レイソルが跳ね返す展開の中、最初の決定機を見事仕留めました。自陣からの呉屋選手の長いスルーパス、スペースにオルンガ選手を走らせます。数的同数、五分五分の球際はミカがもっとも得意とするところでした。コンタクトプレーで相手を競り落とし、ゴールに向かって右斜めという、レフティーのミカにとって一番のゴールシチュエーションに持ち込むと、GKとの1対1を制します。「ヒロトの素晴らしいプレーから、私がスプリントして抜け出して、相手がタックルしてきたけれどそれを上手く交わすことができた。良いところでボールを持てて、左足で決めることができた。しかしあれはやはりチームプレーの結晶のゴールだった」。チームとしての狙いが最大限発揮された先制ゴール、ミカにとっては今季27ゴール目でさらに得点王へと近づく一発でした。

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CKのボールをセットした三原選手が、その場でジャンプするシーンがありました。高橋峻希選手も「雪の試合は去年のアウェイでのルヴァン仙台戦以来でしたが、あの日よりも難しかったですね。スパイクに雪が挟まって、やっぱり滑りますし、ボールが止まるというよりは雨の日のようなピッチでした」。守勢に回る時間も長くありましたが、ここ数試合と同じように5枚で最終ラインをカバーし、体を張ったプレーで相手の侵入を防ぎました。また時折、思い切ったドリブルで敵陣深くまで攻め込み、カウンターの起点となるなど攻守の奮闘が光りました。「川崎フロンターレさんを見ていると、あまり試合に出ていない選手が、試合に出た時に結果を出していた。僕らも出ていない選手が良い準備をすることがチームの力に繋がってくると思う。僕自身トレーニングから良い準備はできていたので、それが少しは勝利に繋がったのかなと思います」

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「雪の試合は、自分自身初めてでした。吹雪いてる時は、空中にあるボールが本当に見えなかったよ」。長年プレーしている大谷選手にとっても、この日の状況は未体験のことで、戸惑いもあったようです。それでも天候やピッチの状況を判断し、勝つために最適のプレーをする。ここ数試合欠場していましたが、タニがいることでピッチ上で起こる変化に適応して戦うことができる。「雪での試合は初めてだったので疲れました(笑)。少し怪我があったけれど、リーグ戦のこの最後の週になんとか戻ってきて試合勘であったりゲーム体力であったりを戻せればという話をしてやってきたので、その通りに戻ってこれたのはよかった」。ルヴァンカップファイナルの前の公式戦で復帰できたことは、今後に向けても大きなプラスになります。

そして、タニがクラブ記録を塗り替えました。リーグ戦の最年長出場です。これまでは、レイソル創世記のレジェンド、カレカ選手の36歳1ヶ月4日でしたが、それを6日更新しました。足掛け18年目。今年はともに戦った仲間たちの引退発表が相次いでいますが、タニにはまだまだレイソルの顔として主将として、あり続けてほしいと思います。

明後日土曜は、今季のリーグ戦、ホームでの最終戦、川崎フロンターレ戦です。チケットは残り少なく、ほぼ完売になっております。中2日でチームは大変ですが、我々も柏に戻って、DAZNとNHK総合のW中継の準備に入りたいと思います。

2020年12月15日

明日はアウェイ広島戦

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担当:笹原麻央

リーグ戦も残すところ2試合となりました。コロナウイルスの影響により延期されていた試合の代替開催がありましたので、レイソルは12月に入り最終節まで6連戦。ここまで1勝1敗2分けとなかなか勝ち切れない難しい試合が続いていますが、何とか残り2試合を連勝で締めくくりたいところです。

しかしレイソルの2020シーズンはこの2試合で終わりではなく、その先にはルヴァンカップファイナルという大きな舞台が待っています。ネルシーニョ監督もこの残された2試合を「我々はこの2試合で実戦的な準備ができる。練習試合、対外試合とはわけが違うので、この2試合で活用できるものは活用させてもらい、チームとしての準備をしっかりとしていきたい」と、1月4日のファイナルを見据えます。
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明日の対戦相手は広島。ホームでの対戦では前半早々にドウグラスヴィエイラ選手のゴールで失点。前半終了間際、北爪選手の鮮やかなJ1初ゴールが決まり同点に追いつきますが、後半は1点が遠く、悔しい引き分けに終わった試合でした。
また、現在レイソルの勝点は49。ひとつでも上の順位で終えたいレイソルにとって、勝点48の広島との試合は何としても負けられない一戦となります。
広島はホーム最終戦。勝てば順位が入れ替わるとあって、同じように強い思いで挑んでくることでしょう。気持ちでもプレーでも上回り、4試合ぶりの勝点3を掴みたいところです。
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アウェイにいかれるお客様へ、ホームクラブのサンフレッチェ広島からのお知らせがあります。下記をご確認いただき、ルールをお守りいただいてのご観戦をお願い申し上げます。
https://www.sanfrecce.co.jp/news/other/3403

12月13日(日)には、日立柏総合グラウンドにて高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020 関東の最終戦が行われました。
試合は2点を先制され苦しい展開となりますが、38分に12番清水勇貴選手のゴールで1点を返すと、その後は徐々にレイソルペースに。東京ゴールに迫る場面も増え、良い流れで前半を終えます。
後半、まずは同点に追いつきたいレイソルでしたが、64分に痛恨の失点。試合は1-3の悔しい敗戦となりました。
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この試合で3年生は卒団となります。試合前、山中真監督が選手たちを集めた時の第一声は、「俺はこのチームが大好きだ」でした。その言葉に胸が熱くなりました。レイソルで過ごした日々を締めくくるこの試合、きっとそれぞれが色々な思いを抱えていたことと思います。いつもならばスタジアムで、家族や友達を呼んで開催できるこの最後の試合も、今年は無観客。この難しいシーズン、いつも通りではない最後の試合、そんないつもとは違った環境でも、スタッフやいつも練習を共にしてきた仲間たちだけは変わらずそばにいて、そんな仲間たちといられる最後の90分間。そんな素敵な時間を近くで見させてもらいました。
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結果こそ残念でしたが、そんなことよりも大事なものが見えた、そんな試合でした。それぞれの道へ進む3年生へ、エールを送りたいと思います。
画面越しに応援いただいた皆様も、本当にありがとうございました!
明日は引き続き、トップチームへのご声援をよろしくお願いいたします。

2020年12月12日

セレッソ戦

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担当:大重正人

お互いのプレースタイルががっぷり四つに組み合い、厳しく激しい90分間の戦いでした。レイソルもセレッソも組織的な守備が持ち味で、一方で攻撃のタレントたちがいかにその固い守備を打ち破るか、そういう試合だったと思います。ただお互いに大きなミスもなく、集中の糸が切れたりするようなこともなかった。スコアレスドローというのは互いの守備陣が力を出し切った末に出た結果だというふうに感じます。

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ただ、この試合の主役は、両軍にとって、山下達也選手だったと思います。ヤマにとっては、2011年の札幌時代を除き、セレッソは2006年のプロ入りから12年半を過ごした思い入れのあるクラブ。2018年の途中にレイソルにやってきたものの、これまでは離脱などもあって、古巣対戦はありませんでした。今日が初めての古巣戦、そして長年ホームとして戦った長居スタジアムでした。

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「セレッソ相手に勝ちたいという気持ちで試合に入ったし、お世話になったクラブでもあるので元気だぞというところを見せたいと思って試合に入った」。清武選手を中心に、ビルドアップからレイソルの陣地へ押し込まれる時間も続きました。ただ「特にキヨがドリブルで仕掛けてきたら怖いなという印象は受けたし、キヨだけじゃなく他の選手も、相手にしたら嫌だなという印象はありました」という言葉の一方で、「自分はゴール前で跳ね返すというのが一番の仕事」という持ち味を存分に発揮。リーグ有数の経験を誇るセンターバックらしいプレーを最後まで続けました。試合後には、その登場を待っていたかのようなセレッソサポーターに挨拶し、この一番の拍手を贈られていました。まだまだ元気だぞ、という姿を存分に見せられたのではないでしょうか。

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前半から拮抗していた試合の中、後半開始からピッチに送り込まれた小林祐介選手も存在感を示しました。「前半はなかなか奪ったボールをマイボールにすることができなかったので、まずは奪ったボールを大事に繋いでいこうということと、そこで自分がアクセントになれればと思って試合に入った」。ボールを奪い、セカンドボールを回収。ビルドアップにも加わりながらチームを前進させ、そして敵陣では中央の厳しいエリアにも積極的に楔のパスを打ち、攻撃のリズムを作り出しました。今季はなかなか出場機会が多くはありませんが、それでもこうしてチャンスを得たときに、自分の力をしっかり発揮。チームを支え、いいリズムをもたらすことの出来るボランチらしいプレーでした。

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守備の安定の一方で、やはりいかにゴールを奪うかというところは、今日はなかなか成果を出すことはできませんでした。残る2試合、広島は35失点でリーグ四番目、そして最終戦の川崎は28失点とリーグ最少。固い守備を誇る強敵をなんとか攻略しなければ勝ち点3は得られません。一桁台の少しでも上の順位でのフィニッシュは、間違いなくルヴァンファイナルや来年に向けた布石や自信となります。残り2試合、なんとか成果を残してシーズンを終えたいところです。

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2020年12月11日

明日はアウェイセレッソ戦

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担当:笹原麻央

7月の試合再開から、過密なスケジュールの中戦ってきたリーグ戦も残すところ3試合。明日はアウェイでセレッソ大阪と対戦します。
セレッソとはルヴァンカップ準々決勝を含め今季はここまで2度対戦し1勝1敗。レイソルはACL出場権獲得は難しいものとなってしまいましたが、この残り3試合は1月4日のルヴァンファイナルへ向けて、「チームがレベルアップするため」(瀬川祐輔)に非常に大事な試合となります。

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セレッソは現在勝点58の4位。ACL出場圏内の3位につける名古屋グランパスとの勝ち点差は1。さらに現在試合数は名古屋より1試合少なく、この試合に勝つことでACL出場を大きく手繰り寄せることができます。

強い思いでレイソル戦へ臨んでくることが予想されますが、レイソルにもセレッソ戦へ出場となれば並々ならぬ思いで出場するであろう選手がいます。DF山下達也選手です。
既にレイソルに欠かせないディフェンスリーダーとなっている山下選手ですが、昨シーズンの途中に、長年在籍したセレッソ大阪からレイソルへ完全移籍してきました。2011年に札幌へ一度移籍の経験はありますが、セレッソとはカテゴリーが違った為、古巣セレッソとの対戦は初めてになります。
前節の大分戦はメンバー外でしたので、今節出場機会があるかはまだわかりませんが、今年のオフィシャルイヤーブック内の"対戦が楽しみは選手は?"という問いにはセレッソ大阪のGKキムジンヒョン選手の名前を挙げていました。さらにかっこ書きで点を取りたいとも。出場してジンヒョン選手からゴール、なんて出来過ぎたシナリオかもしれませんが、先日はセットプレーから惜しいシーンもありましたし、もし出場となれば期待してしまいますね。
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ここからセレッソ、広島、そしてホームで最終節川崎。リーグ戦では今季勝利のないチームとの試合が続きます。今年は本当に難しいシーズンでしたが、最後にタイトル獲得のチャンスが待っています。最後まで、引き続きの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
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リーグチャンピオン川崎を迎え撃つホーム川崎戦のチケット販売は12/13.12/14スタート!是非忘れずにお買い求め下さい。
https://www.reysol.co.jp/news/ticket/033687.html
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また、大人気の『モバガチャ』の第3弾として「アクリルキーホルダー クリスマスVer.」と「缶バッジ クリスマスVer.」の2種類の販売を12/12(土)10:00よりスタートいたします。今回もどの選手が出るかはお楽しみに!詳細をご確認の上、是非ご利用ください。
https://www.reysol.co.jp/news/goods/033743.html
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2020年12月 9日

大分戦

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担当:大重正人


  • 11月21日の再開初戦以来、連戦が続いています。「これまで連続で出場してきた選手たち、ミカ、アタル、タツヤ、ケンゴといった選手たちを少し休ませるという狙いもあり、いつもと違うメンバーで今日の試合に臨んだ」。ネルシーニョ監督は今日を含めて残り4試合を戦うにあたって、今日はフレッシュなメンバーを起用しました。

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    「今日のゲームは、両チームが非常に終始ファイトし拮抗したゲームだったと思う」と監督の言葉にありましたが、両チームともこの出場機会にチームのために自分のために懸命のプレーを見せようと激しくぶつかりあいました。ボールを動かしながらも、前線が背後へ動き出した瞬間にロングボールを狙う。攻守の切り替えも速く、スピード感のあるゲームでした。そのなか、今日先発だった呉屋選手、仲間選手にとっては特徴を生かせる戦術で、実際に前半に一度ずつ、相手の背中をとってイエローカードを誘発し、セットプレーのチャンスを作りだしました。仲間選手は「もちろん結果を出すことと、チームが勝つために、チームを勝たせるためにプレーをしようと思って試合に入った」と攻撃だけでなく守備でも持ち味のハードワークを続けます。

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    「ただシュートを打てていないのは分かっていた。」。そう心に期していた呉屋選手が、後半立ち上がり早々にチャンスを迎えます。左サイドに流れてボールを引き出し、その後ペナルティエリアで仕掛けてCKを獲得。クリスのボールは「照明とかぶってあまり見えなかった」と難しい状況だったにもかかわらず、あの距離のヘディングシュートを枠へ飛ばし、ゴールネットを揺らす。まさにストライカーという仕事をやってのけました。「とにかく結果を残したかった。点を取りたいというオーラが練習中から出ていたのかな」というヒロトをチームメイトが思い切り祝福していたのがとても印象的でした。

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    1-0とリードし、その後も大きなピンチを未然に防ぎ、着実にタイムアップに迫っていたレイソルでしたが、後半39分、トリニータ岩田選手のエリア外からの低いロングシュート。レイソルのDFもポジションをとってはいましたが、敵味方の足元をすり抜け、これは相手を褒めるしかない見事な同点シュートを浴びてしまいました。最後にオルンガ選手を投入し、決勝ゴールを狙ったものの、ゴールは届かず。1-0で押し切れそうな展開だっただけに、悔しいドローに終わりました。

    「ただ今日スタートしたメンバー、呉屋、仲間、高橋峻希、鎌田といった、これまで出場機会のなかった選手たちが、こちらの要求することにしっかりと応えてくれた。非常に戦術的な役割を果たしてくれたことはチームにとって非常にポジティブだと思う」とネルシーニョ監督は今日戦った選手たちをこう評価し、次へとつながる試合だったと振り返りました。

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    リーグ戦残りは3試合になりました。ここからセレッソ、広島とアウェイ2連戦。そして最終戦はチャンピオンの川崎を迎え撃ちます。その後控えるルヴァンファイナルという大目標に向けても、まだまだ大切な試合が続いていきます。引き続きの応援をよろしくお願いいたします。

  • 2020年12月 8日

    明日は日立台で大分戦

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    担当:大重正人

    12月に入り、各チームから今後の去就に関するリリースが増えてきました。特に今年は、現役引退の話が多く届き、しかもレイソルで長年プレーしてくれた選手がスパイクを脱ぐということで、やっぱりさみしい思いが募ります。林陵平選手、レアンドロモンテーラ選手、小林祐三選手、そして石川直樹選手。レイソルを離れてから5年以上たちますが、新しいクラブで30代半ばまで現役を続けてこられたことは、それまでの努力や人柄、チームへの貢献あってのこと。レイソルでも愛され、大きな足跡を残してくれました。レアンドロ選手はすでに母国に帰国していますが、3選手にとっては12月19日までの数試合が残っていますから、最後にその雄姿が見られることを願っています。

    直接のレイソルとの関係ではないのですが、先週、北爪選手から相談を受けて、微力ですが協力させていただきました。「ヴァンラーレ八戸でプレーする、専修大学でのチームメイトが引退することになって、何か届けたいと思って、八戸の方と連絡をとりたいんですが」。専大でキャプテンだった河津良一選手に向けて、専修大学の同級生や先輩後輩たち、昨年のリーグMVPでマリノスの仲川選手はACL遠征の遠くカタールから、またJクラブで関わった多くの選手がケンゴの呼びかけに応え、20人近い方々から動画メッセージが集まり、日曜日の八戸での引退セレモニーで河津選手に贈られました。

    河津選手のこれまでの歩みだったり、またケンゴの呼びかけに対して、これだけ多くの選手が応えたというのは、専修大学のサッカー部にすばらしい仲間が揃って、深い信頼でつながり、2011年から4連覇というすばらしく強かったチームだからこそ生まれた絆があったんだろうと想像できます。DAZNでは、日曜の八戸戦でその動画を見ることができます。年齢は離れていますが、専大の先輩である高山薫選手のラップ、カオルらしくて良かったです笑 

    レイソルでも、この12月から1月にかけてどうなるかわかりませんが、毎年出会いと別れがあって、このチームで戦える残りの日を噛みしめる季節になりました。幸いにも、今年はルヴァンカップ決勝戦が延期されたため、2020シーズンのネルシーニョレイソルが活動できる日が少しだけ長くなりました。

    リーグ戦は残り4試合、ホーム日立台での試合は残り2つです。明日水曜は、コロナウイルスの影響で延期になった大分トリニータ戦が代替開催されます。大分のクラブのみなさんやサポーターの皆さんにはこの日程変更に際し、改めてお詫びを申し上げますとともに、あす試合が行えることを感謝申し上げます。リーグ戦では2013年ぶりに同じカテゴリーとなった対戦、8月ホームでのルヴァンは3-1と勝利、アウェイでリーグ戦はスコアレスドロー。勝ち点こそ奪ってはいますが、ボールを丁寧につなぐ技術や組織力、攻守のハードワークなど、個性的かつJ1で上位を破る実力の持ち主であることに変わりありません。レイソルU-18出身の島川選手も活躍中ですね!

    今回で400号の記念となるマッチデープログラムでは、江坂任選手のインタビューを掲載しています。「ボールをつなぐのがうまく、チームとしての攻撃と守備が連動している。前回対戦でも危ないシーンはあった」と警戒を強めています。マッチデープログラム、そしてインタビュー動画はこちらからご覧ください。
    https://www.reysol.co.jp/fan/contents/vitoria/

    明日は19時キックオフ、チケットはまだ残席があり、当日券はインターネットやローソンのLoppiで販売、日立台公園での販売はありませんのでご注意ください。明日も三協フロンテア柏スタジアムへのご来場、お待ちしております!当日券販売やフード、グッズ販売のお知らせはこちらです。
    https://www.reysol.co.jp/ticket/next/#1209

    2020年12月 5日

    名古屋戦

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    担当:大重正人

    試合後のオンライン会見に臨んだ、グランパスの中谷進之介選手が「ウチもレイソルも似ている部分がある。我慢のし合い、みたいな試合でした」と振り返りましたが、ともにしっかりと守備の陣形を整えて、激しい守備からリズムを作っていく、同じようなスタイルの対戦でした。特に前半はどちらかが隙を見せたらやられるといった緊張感が続き、45分があっという間に過ぎたように感じました。これは1点勝負になる、そんな雰囲気がありありとしていました。

    そのなか、後半6分、レイソルの左サイドからのクロス。大きなピンチになるようなボールではありませんでしたが「コミュニケーションによって許してしまった失点」と監督が触れたように、人数はいたものの、処理したボールが相手の足元にこぼれ、ゴールに蹴りこまれてしまいました。この1点が、やはり最後まで重くのしかかりました。

    後半はフレッシュな選手を続けて投入し、オルンガ選手と呉屋選手の2トップ、また神谷選手のプレイスキックから山下選手の同点ヘッドかと思われた、わずかなオフサイドなど、何とか1点を返そうというプレー、気持ちを見せてくれましたが、最後までミスなく崩れなかったグランパスを破れず、0-1の敗戦となりました。

    ネルシーニョ監督は「チーム全体に試合後ロッカールームでも伝えたが、やはり正しく走らない分相当体力の浪費もあったと思うし、正しく走れなかったり組織的に戦えなかったりするときは当然ながら効率の良い守備、生産性の良い攻撃というものがなかなか生まれない。今日はそういった厳しいゲームだった」

    グランパスは堅い守備をベースにしながらも、ボールを保持していくというプレーも浸透していました。リーグ最少失点は、守備力の賜物である一方で、ボールを保持して相手に攻撃をさせないというところで、失点を防ぎリードを守りきる、そういうスタイルを築いて、いまリーグ上位にいる強さを見せられた気がします。対するレイソルは相手のパスワークを抑え、激しいプレッシングでボールを奪い、速攻につなげたいという狙いのなかで、相手のパスワークに対して監督の言葉のように「正しく走る」ということが今日はできず、いい守備で試合を優勢に持って行くことができませんでした。

    3位チームとの対戦に惜敗。「6ポイントマッチ」に競り負け、痛い敗戦です。残り4試合でどれだけ勝ち点を乗せて、上位にいけるか。状況は苦しくとも、すべてを失ったわけではありません。可能性を信じて最後の最後まで戦い続ける。次節は、9日水曜日、ホーム大分トリニータ戦です。冬の寒さが厳しくなる中、期待をこめてスタジアムに駆けつけてくださった皆さんに、次こそ勝利でお応えしなければなりません。

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    2020年12月 4日

    明日は名古屋戦

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    担当:大重正人

    J1リーグは残すところ5試合となりました。11月のコロナウイルス集団感染から、選手たちのコンディション、実戦感覚をいかに早く取り戻していくかは、やはり簡単なことではなかったはずです。11/21鳥栖戦はその影響が多分にあったと言わざるを得ない、本来のプレーではなかったレイソルでした。しかし25日の鹿島戦、そして1日の仙台戦と、しっかり立て直しての連勝。ネルシーニョ監督が授けた作戦には驚かされましたが、その勝つための最善の策を選手たちがやり抜いて結果を得ることができました。決して一夜漬けではなく、これまでの積み重ねがあった上で、その応用を利かせることができた。ここにきての連勝は、選手たちの大きな自信になったと思います。

    ただ、ここで迎え撃つ名古屋グランパス、いまリーグの中でも最も強敵であるチームのひとつです。フィッカデンティ監督の守備戦術、そしてボランチから後ろの1対1の強さが際立ち、ここまでリーグ最少の28失点と高い守備力を誇ります。金崎選手という大エースを負傷で欠きながらも、前線の阿部選手やシャビエル選手、マテウス選手といった個人技と決定力のある選手が健在で、攻守のバランスのとれた好チームです。

    8月のアウェイでの対戦は、本当に苦しい試合でした。守勢に回りながらなんとかしのぎ、今季何度も見せてくれた江坂→オルンガのホットラインの中でも3本の指に入れたいファインゴールで1-0の勝利。マッチデープログラムインタビューでの山下選手は「グランパスとは今回も堅い試合になると思う。後ろが踏ん張り、失点をしなければレイソルは1点を取る力はあるので、そういう試合展開に持っていきたい」と勝利に向けて個々が果たすべき役割を全うできれば、と勝利を誓います。

    明日の試合では「オーダースーツSADA マッチデー」を開催。スーツサプライヤーのSADAさんによる、選手モデルスーツの特別割引販売や、スーツやネクタイ、そして江坂、神谷、古賀の3選手がスーツ姿で決めたオリジナルポスターが当たる抽選会もあります。試合当日KASHIWA CIVIC PRIDE GATEで配布する「オーダースーツSADA」チラシに掲載されているQRコードよりオーダースーツSADA公式LINEに登録のうえ特設ブースにお越しください。
    https://www.reysol.co.jp/news/event/033721.html

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    また、今日日中、日立台のスタジアムでは、クラブスポンサー柏髙島屋の高田明宏店長様より、先日店舗で実施された寄せ書き応援メッセージを贈呈いただきました。折しもコロナウイルス感染で活動休止の時期に、サポーターの皆様、市民の皆様から温かいお言葉や励ましをいただき、大きな力をいただきました。この12月、そして1月のルヴァンカップ決勝までひとつでも多くの勝利と喜びをお届けしたいという思いを強くしました。明日のチケットは、ほぼ完売で残り少なくなっております。スタジアムでの販売はありませんので、今夜、または明日お早目にローソンやインターネットにてお買い求めください。日立台での今季残り3試合、引き続きのご声援をよろしくお願いいたします。

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    2020年12月 2日

    仙台戦

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    担当:大重正人

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    12月に入って、残り6試合。ACL出場圏内を目指して負けられない試合が続きます。その初戦はアウェイでの仙台戦。リーグ戦とカップ戦あわせて2016年から2019年まで10試合勝利できなかったベガルタ相手に、またユアスタでも2分3敗という分の悪かった舞台で、ついに2-0と勝利。5-1で勝った7月のホーム戦とあわせて、2003年以来となるシーズンダブルを達成しました。

    今回の試合は、もともと11月3日に開催予定でしたが、レイソルでの新型コロナウイルス集団感染により延期に。この日の代替開催に際して、ベガルタ仙台の皆様、スタジアムや試合運営に関係される皆様、また両チームサポーターの皆様にはお詫びを申し上げると共に、改めてこの試合を開催いただけたことにお礼を申し上げます。また「今日は特に寒くなりました」と仙台の方も話されたように12月に入って厳しい寒さに見舞われた平日のナイトゲームにもかかわらず、スタジアムで応援いただいた皆様にも感謝申し上げます。

    先日4-1と快勝した鹿島戦同様のメンバー、システムで挑んだこの試合。「今日のゲームは序盤から非常に落ち着いて良いテンポでゲームを運べたと思う。良い守備から、攻撃に出ていく際も非常にスピーディなボールの出し方ができた」というネルシーニョ監督の言葉通り、自陣でしっかり守備をして、素早い攻撃につなげるという狙い通りのプレーができたのが前半21分でした。ビルドアップで古賀選手から三原選手へ。この三原選手から素晴らしい縦パスが入ると、これをクリスティアーノ選手がオルンガ選手へワンタッチで落として敵陣へ一気にスパート。ミカがドリブルでゴール前に迫ると、最後は優しいスルーパスをクリスへ。これを受けたクリス、豪快な右足一線ではなく、ゴール左隅へしっかり流し込んで見事に先制点を奪いました。

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    クリスはこのゴールで、レイソルでのJ1ゴール数が47得点、J2が19得点で、合計66得点。工藤壮人選手のクラブ記録に並びました。クラブ在籍6シーズン目での記録に「今日のゴールでレイソルの歴史に名を残せたと思うのでとても嬉しい。これからまだまだゴールを決めていきたいと思う」とますますの貢献を誓ってくれました。

    後半に入り、監督から「少し攻め急いでいる。敵陣に入ったところで、もう少しポゼッションして、じっくり攻めて行こう」と修正を促された選手たち。敵陣に侵入したところでボールをキープし、最終ラインも押し上げてパスを回し、そこから相手の背後やスペースを狙う。前半から躍動していた瀬川&北爪コンビ、また前線3枚が絡んで押し気味にゲームを進めます。そのチャンスメイクから得た15分のCK、クリスのキックにニアで飛び込んだ瀬川選手がヘディングシュート。これは惜しくもポスト直撃でしたが、リバウンドをミカがプッシュ。ミカはこれで26得点目、さらに得点王レースで一歩前に出ました。チームにとっても良い時間帯の追加点、これで試合を大きく優位なものにできました。

    ここ2試合、左サイドのウイングバックで先発している瀬川選手。「復帰してからあまりシュートを打っていなかったので、今日はシュートを積極的に狙っていこうと思っていた」という攻めの気持ちを持ちながらも、チーム戦術としてのディフェンスの役割にもとても献身的でした。上下のアップダウンを欠かさず、守備時には対面する相手との1対1にも体を張って対応。「怪我から復帰して、90分通して走り切るコンディションがまだ戻っていない感覚もあるので、とにかくスタートから後ろにも前にも体力が切れるまで走り切るということは試合前から決めていた。守備の時には同サイドの太陽とコミュニケーションをとって、相手のサイドバックや長沢選手のクロスへの飛び込みへの意識を持ってプレーしました」。攻めたい、シュートを打ちたいという思いを持ちながら、チームのために守備にも献身的に戦う。その中で、ゴールにも絡むことができたのは、瀬川選手にとっても復帰からの完全復調に向けてポジティブな試合になったのではないでしょうか。

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    次節は、5日土曜日、ホームでの名古屋戦です。ACL圏内の3位チームとの直接対決、現在9ポイント離されていますが、レイソルは残り試合が2試合多く、「今後の残りの試合でより多くの勝利を積み重ねることで、ACL出場権獲得も十分狙える位置にある。その中で次の名古屋戦は非常に重要な直接対決。勝点6の価値があると言っても過言ではない」と監督からも力強いコメントがありました。残り5試合、1試合1試合ずつ、勝ち点を積んで、もう一度上位争いに食い込んでいきたい。そのチャンスが見えた、仙台での大きな勝利でした。

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