指宿キャンプ8日目
担当:大重正人
指宿に来て8日目。メンデス監督率いる新生レイソルにとって、初めての対外試合を行いました。週末の天候が心配されていましたが、午前中で雨がやんで、今日は16度を超える陽気のなか、30分×4本のゲーム形式で行われました。
昨日の午後には、これまでのトレーニングを振り返るビデオミーティングがあり、改善点、良かったポイントに分けられ、チームとしての戦術や約束事を再確認しました。特に状況に応じたポジショニングについては、普段のトレーニング時と同じように、細かく選手たちに伝えられています。今日はそういったこれまでの積み重ねをゲームの中でどれだけピッチで表現できるか。
鹿児島でキャンプを行うときはほぼトレーニングマッチを組んでいただいている鹿屋体育大学のみなさん。非常に大きな声でチームメイトに要求しあうところが印象的で「球際負けるなよ!!」と檄が飛ぶなど、臆することはまったくなく、もちろんレイソルの選手たちもそれに負けるわけにはいきませんし、何度も局面の争いが繰り返される激戦でした。
試合経過は1本目にレイソルがPKを献上して失点。2本目の17分に右サイド今井選手の突破からのクロスを、武富選手がヘディングで折り返し、これを秋野選手が頭で押し込んで同点に。最初の60分はメンバーを多少入れ替えながら1対1で終え、ここでメンバーチェンジ。
3本目の立ち上がり、鹿屋の見事なロングシュートが決まり1-2。ここからレイソルの反撃が始まり、CKから鎌田選手のヘッド、高い位置でボールを奪ってから茨田選手の左足、また左サイドを突破した大津選手が流し込んで4-2と逆転。4本目はディエゴ オリヴェイラ選手のパワフルな突破でPKを獲得し、エデルソン選手がしっかりゲット。最後に1点を返されますが、メンデス監督の初陣は5-3で勝利をおさめました。
試合後、何人かの選手に話を聞いてみました。まず伊東選手、やはり「速い」。抜群のスピードで仕掛ける1対1のアタックは見ごたえ十分でした。
「練習の中でやるべきことは分かってきているし、今日もある程度はやれたかなと思いますが、まだ突き詰めなければいけないところはもちろんあります。守備はやられたというところはほとんどなかったと思います。攻撃の部分でもうまくやれたと思いますし、最初にミスをしてしまったところはしっかり直して、スピードとか仕掛けのところは自分の特徴を出せるようにしたい」
「レイソル復帰戦」となった鎌田次郎選手です。ヘディングゴールがありました。
「まだまだ監督の要求通りできていないところもありますが、練習で言われてきたことを、相手がいる実戦の中でやろうという中で、課題が出たところもあるし、監督はこういうことを言いたいんだなということも改めて確認できた。ゴールはCKから良いボールが来て、タイミングよく合った。今年移籍してきてレイソルでの『初得点』ができて良かったです(笑)。セットプレーは誰にでもチャンスがあるし、センターバックですし、これからも狙っていきたいです。初めての一緒にプレーする選手もいるけど、みんな声が出ていたし、崩されたという場面は多くなかったと思う」
攻撃的なポジションでプレーした茨田選手。左足でのゴールも決めました!
「攻撃のチャンスメイクができるという面ではすごくいいです。昨年まで後ろで構えるポジションが多かったんですが、今は受け手としての気持ちやタイミングを違った感覚で楽しみながらできているところです。今日の試合はオープンな展開で、自分やディエゴ、ユウキ、エデのところがフリーで前向きでボールを持てる状態が、この前の紅白戦よりも多かったので、ゴールに向かってチャンスが多く作れたかなと思います。前からプレスをかけて、いい形でゴールを獲れているし、今日はそれをきっちり決められた。いい守備から攻撃へつなげるのが一番いい形だと思いますし、守備にも関わりながら、ゴールを決められたのは良かったんですが、ほかにもチャンスがあったので、もっと落ち着いてプレーしなければという場面はありました」
ここまで1月16日の始動日からオフなく突っ走ってきましたが、明日の日曜日はオフとなりました。心身とも一度リラックスして、また来週からのトレーニングに新鮮な気持ちで挑めるよう、貴重な日曜日が設けられました。広報日記も明日はお休みをいただき、また月曜から指宿でのチームの日々をお伝えして参ります。